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語句解説

 

鼻涙管 (びるいかん、英:nasolacrimal duct

 

 涙(液)を鼻(腔)まで導く管で、涙道の一つになる。

 

【もっと詳しく】

《骨性の鼻涙管と粘膜性の鼻涙管》

 骨により回りを囲まれた空間(骨性の鼻涙管)の中に粘膜でできた鼻涙管が存在している。

1
骨性の鼻涙管

主に上顎骨が中心となる。以下、上顎骨の「涙嚢溝」の解説になる。

上顎体鼻腔面において、上顎洞裂孔の前上部にある前頭突起から続く縦に走る溝で、涙骨の同名溝と合して鼻涙管を形成する。」

2
粘膜性の鼻涙管

骨性の鼻涙管の内面は鼻粘膜の続きで覆われている。

船戸和弥のホームページ」の「Rauber-Kopsch解剖学」では以下のような解説文が見られる。

「 涙嚢の粘膜は骨膜にゆるく付着しているだけであるが,鼻涙管と骨膜の結合はそれより密である.とはいっても粘膜と骨膜とは,下鼻甲介の静脈叢の続きをなす密な静脈叢によってたがいにへだてられているのである. 」

「涙嚢の粘膜も鼻涙管の粘膜も,その結合組織性部分が,多数のリンパ球をもつ細網性結合組織(その発達の程度はまちまちであるが)でできている.涙嚢から鼻涙管の開口にいたるまで粘膜上皮は部分的に線毛をもつ背の高い円柱上皮であって,その基底部に補充細胞Ersatzzellenがある.また杯細胞Becherzellenがしばしばみられる.鼻涙管の下部には粘液腺が存在するが,上部では個体によってあったりなかったりする. 」

 

《 形状など 》

・長さ:個人さが大きいようで、資料によってもまちまちなところがあり、だいたい「12o〜24o」。

・「日本人体解剖学」には、「涙嚢よりも太く」という説明が見られるが、ネットで画像検索をかけてみたとき、鼻涙管を涙嚢よりも太く描いているイラストはほとんどなく、多くの場合は、鼻涙管は涙嚢よりも細くなっているが、中には鼻涙管の方が大きな人体標本の写真を掲載しているサイトも見受けられる。

 ⇒ 鼻涙管の方が大きな人体標本の写真を掲載しているサイトT

 ⇒ 鼻涙管の方が大きな人体標本の写真を掲載しているサイトU

 

《 開口部 》

・外鼻孔からだいたい30o〜35oのところで下鼻道に開口している。

・「Rauber-Kopsch解剖学」より

「開口が骨性鼻涙管の開口と同じ高さにあるときには,その口が広くて縁が鋭いことがある.開口がもっと下方にあるときには,鉛直方向の裂け目になっていることが普通である.鼻涙管の下端が盲端をなしていることがあり,その場合には側方の開口が生じうる.また両方の開口が同時にみられることもある.」

【 疑 問 】

両方の開口」というのは、骨性の開口部と同じ高さの開口部と、その下方に続く粘膜性の開口部の2つを意味しているのだろうか?

鼻涙管ヒダ(lacrimal fold):「Rauber-Kopsch解剖学」より(上の解説の続き)

「開口より下方にさらにつづいて,1本の粘膜の溝がかなり長く伸びていることが稀でない.開口を内側から被う粘膜葉がよく発達しているときには,これを鼻涙管ヒダ(Plica ductus nasolacrimalis)とよぶ.これは弁(ハスナー弁)をなして呼気のときに閉じ,吸気のときには開く. 」

いくつかのパターンの鼻涙管の開口部のイラストを掲載しているサイト

 

 

【参考になるイラスト・写真】

イラストを掲載しているサイトT(鼻道の各器官の長さの表示有)

イラストを掲載しているサイトU(鼻道の各器官の長さの表示有)

イラストを掲載しているサイトV(日本語での各器官の表示有)

人体標本の写真を掲載しているサイトT

人体標本の写真を掲載しているサイトU

開口部の人体標本の写真を掲載しているサイトT

開口部の人体標本の写真を掲載しているサイトU

 

【参考になるサイト】

・「船戸和弥のホームページ」の「Rauber-Kopsch解剖学

・ウィキペディア