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解剖学 - 筋系 - 単一筋肉解説

 

固有背筋 ( こゆうはいきん、英:intrinsic back muscles )

 

日本人体解剖学 (上巻) 」によると、固有背筋とは

以下の図は「日本人体解剖学 (上巻) 」を参考にして作成したものとなる。

  

 そして、以下が具体的な10個の固有背筋となる。

  

また、「船戸和弥のホームページ」では以下のように解説している。

「背部最深層の筋群で、本来の背筋であり、脊髄神経の後枝を受ける点で他の背筋と明確に異なる。棘突起から椎弓、横突起を経て肋骨角に至る溝を埋め、上方は頚椎後面を埋めて後頭骨に達し、下方は腰椎後面で発達したのち仙骨後面、腸骨稜に達している。縦方向に複雑に分化しているが、脊髄神経後枝の外側枝を受ける外側系と同内側枝に支配される内側系に2大別される。
【外側系】は主として横突起の外側に位置し、内側系はその内側に限局する。また外側頚は下内側からやや上外側に走行する。
【内側系】は下外側から上内側に向かって走る傾向がある。
神経支配からして固有背筋は次のように分けられる。

@ 体幹腹側筋と固有背筋の中間的筋は頚後横突間筋、肋骨挙筋、腰外側横突間筋。

A 外側系は上頭斜筋、板状筋、腸肋筋、最長筋。

B 外側頚と内側系の中間的筋は頭半棘筋、胸横突間筋、腰内側横突間筋。

C 内側系は後頭下筋群(上頭斜筋を除く)、棘筋、頚・胸半棘筋、多裂筋、回旋筋、棘間筋。)」

 そして、以下が「プロメテウス解剖学アトラス 」での「固有背筋」になる。

外側群

仙棘筋系

 ・長肋筋  ・最長筋
棘横突筋
 ・板状筋(頭板状筋頸板状筋
横突間筋系
内側群

棘筋系

 ・棘間筋  ・棘筋
横突棘筋系
 ・短・長回旋筋  ・多裂筋  ・半棘筋

短い項筋

(or 頭椎関節筋)

後頭下筋群

 ・大後頭直筋  ・小後頭直筋

 ・上頭斜筋  ・下頭斜筋

 ネットで検索をかけてみると、ヤフーの「知恵袋」で次のような「質問・回答」が見つかった。

質 問
 解剖学の問題です。固有背筋とはなんですか?教えてください。
回 答

 背中にある筋は「背筋」ですが、脳神経に支配される僧帽筋や、腕神経叢に支配される広背筋、肋間神経に支配される上・下後鋸筋は脊髄神経前枝の支配のため、もともとから背中にあるわけではない、という考え方です。脊髄神経後枝に支配されている筋はもとから背中にある「固有」の筋ということです。

 

 もし上記の回答が正しいとすると、4つの後頭下筋群は神経支配は後頭下神経であって脊髄神経後枝ではないので完全に「固有背筋」からは除外されるが、肋骨挙筋の神経支配は「頸神経と胸神経の後枝」になるので、「固有背筋」に含まれると思われる。