フィットネスの勧め 語句解説      

 

 

 

 

 

 

 

語句解説

 

骨格筋 (こっかくきん、英:skeletal muscle

 

 

 主に骨格に付着している筋肉のこと。


【もっと詳しく】

 ・はじめに

 ・内部構造

 ・形状

 ・分類

   ■形状による分類(筋頭筋複筋尾の数による分類) ■作用による分類

 ・関連語句

 ・一覧表

   ■骨格筋一覧表T ■骨格筋一覧表U

 ・主な部位の数

 ・筋の比較

 

 

 骨格筋の多くは骨に付着して骨と骨を結びつけ、体勢の維持や運動するときに中心的な役割を果たしているが、以下のように片側は骨に付着しもう一方が別の器官に付着している場合もある。

1
皮筋 顔にある筋で表情筋とも。片方は皮膚に付着している。
2
舌筋 舌の運動に関わる筋肉の総称で、一方は舌に付着している。
3
咽頭筋  
4
横隔膜  
5
内臓筋の一部  

 

 骨格筋は、アクチンとミオシンというタンパク質が規則正しく並び、顕微鏡で観察すると縞模様が見られるために組織学的には横紋筋に分類され、全身の筋肉の大部分を占めている。 また、自分の意志によってコントロールできる随意筋でもある。

 その数であるが、かなり資料によって異なる。「日本人体解剖学 (上巻) 」(南山堂)では「約400の横紋筋があり」という記述がみられるが、サイトによってはそれよりもかなり多い数字を挙げているところもある。

 

 

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 以下が主な骨格筋の構造になる。

1
筋(線維)束

muscle bundle

骨格筋はいくつかの筋(線維)束が集まって構成されている。そしてその筋(線維)束を筋上膜筋膜が包んで、1つの上腕ニ頭筋三角筋のように個別に名称がつけられている。

2
筋線維

muscle fiber = 筋細胞

筋(線維)束は数個〜数十個の筋線維が筋周膜によって束ねられたものである。

3
筋原線維

myofibril

筋線維は数百個の筋原線維が筋内膜に束ねられたものである。

4
筋節

sarcomere  = サルコメア

筋原線維は多数の筋節(サルコメア)によって構成されている。

 

<関連イラスト> 

 
 
 
 

骨格筋断面

拡大イラスト@

拡大イラストA

拡大イラストB

拡大イラストC

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 骨格筋にはいろいろな形状があるが、その基本形は紡錘筋である。筋の中央部は多くの場合は膨れて筋腹と呼ばれる。また、腱への移行部は細くなって筋頭および筋尾と呼ばれる。 

 

1
筋 頭

muscular head

身体の正中部に近い部分を言う。単頭(1つ)のことが多いが、ニ頭または多頭のこともある。

2
筋 尾

muscular tail

筋頭と反対側の部分。を介して骨に停止する。

3
筋 腹

muscular belly

単腹(1つ)のことが多いが、二腹や多腹のこともある。

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 骨格筋の分類は、以下のように形状による分類と作用による分類の大きく2つに分けることができる。

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@ 形による分類

 骨格筋は、その形状によって以下のように分類できる。

1
2
3
4
紡錘状筋
羽状筋
半羽状筋
鋸 筋

・上腕ニ頭筋

・烏口腕筋、など

・長腓骨筋、など ・半膜様筋、など ・前鋸筋

 

A筋頭の数による分類

 筋頭の数により以下のように分類できる。

1
2
3
ニ頭筋 (biceps)
三頭筋 (triceps)
四頭筋 (quadriceps)
上腕ニ頭筋、など

 

B筋腹の数による分類

 筋複の数により以下のように分類することができる。

1
2
ニ腹筋
多腹筋

顎ニ腹筋

・肩甲舌骨筋

・腹直筋

 

C筋尾の数による分類

 複数の筋尾を持つ筋:多尾筋深指屈筋、など)

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 主に、関節をどのように動かすかで以下のように分類することができる。

1
屈 筋

flexor

屈曲(flexion)を行う筋。屈曲…「関節の角度を小さくする運動」

2
伸 筋

extensor

伸展(extensor)を行う筋。伸展…「関節の角度を大きくする運動」

3
外転筋

abductor

外転(abduction)を行う筋。外転…「上肢と下肢を体幹から離す運動」

4
内転筋

adductor

内転(adduction)を行う筋。内転…「上肢と下肢を体幹に近づける運動」

5
外旋筋

outor rotator

外旋(outor rotation)を行う筋。

6
内旋筋

innor rotator

内旋(innor rotation)を行う筋。

7
回外筋

supinator

回外(supination)を行う筋。※上肢のみに見られる運動

8
回内筋

pronator

回内(pronation)を行う運動。※上肢のみに見られる運動

9
その他
 括約筋散大筋挙筋下制筋張筋輪筋圧迫筋など

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 骨格筋の関連語句として以下のようなものを取り上げてみた。

1
皮筋

dermal muscle 

一方が皮膚に付着している筋で、「日本人体解剖学 (上巻) 」では以下のような説明が見受けられる。

「皮筋は多くの哺乳動物において高度に発達し、体幹の皮下に広がり、特定の部位の皮膚を意識的に動かすことができるが、ヒトでは顔面・頭部にある表情筋、頚部の広頚筋、手の短掌筋に見られるだけである。なお、表情筋の一部は欠けることがある。」

2
主動筋

agonist 主動作筋主力筋とも

筋肉運動の際にメインとなって働く筋肉のこと。⇔ 拮抗筋 ⇒ 詳細ページ

3
拮抗筋

antagonist (muscle)

筋肉を動かす時に反対の動きをする筋肉のこと。 ⇒ 詳細ページ

4
協力筋

synergistic muscle

協力して同じ作用をする筋肉のこと。 ⇒ 詳細ページ

5
ニ関節筋

biarticular muscle

起始と停止が2つの関節をまたぐ筋肉のこと。 ⇒ 詳細ページ

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 以前より掲載している骨格筋の一覧表で、イラストと単一筋肉解説ページへのリンクが張ってあるもの。項目的には以下のようになる。五十音順。

 1. 名称  2. 読み方  3. 英名  4. 場所  5. イラスト:「イラスト+名称表」へリンク。名称表における同じ番号が該当する筋肉になる。 6. 詳細:「単一筋肉解説」へリンク。

 

 

日本人体解剖学 (上巻) 」では、骨格筋の位置による分類を大きく以下の4つに分けている。

@ 頭部の筋 A 頚部の筋 B 体幹の筋 C 体肢の筋

 そして、「体幹の筋」と「体肢の筋」をさらに細かく分けている。

・体幹:背部の筋、胸部の筋、腹部の筋、骨盤の筋、会陰の筋

・体肢:上肢の筋、下肢の筋

 ただし、「日本人体解剖学 (上巻) 」では「骨盤の筋」と「会陰の筋」を分けているが、「日本人体解剖学 (下巻) 」では、2つを「会陰筋」として1つのカテゴリーにしているので、ここでは後者に倣っている。

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 以下は主な部位の筋肉の数で、一覧表へリンクが張りつけてある。

 

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 以下は、骨格筋、平滑筋、そして心筋の簡単な比較表になる。

   
骨格筋(横紋筋)
平滑筋
心筋(横紋筋)
1
運動終板
あり
なし
なし
2
線維
円筒形、長い(≦15p)
紡錘状、短い(≦0.2o)
分岐状
3
ミトコンドリア
少ない
少ない
多い
4
線維あたりの核
多数
1
1
5
筋節
あり、長さ≦3.65μm
なし
あり、長さ≦2.6μm

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