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日記 -2015年- 3月

 

3月19日(木) 「心よりご冥福お祈りします」

 

 3年くらい前のことだったろうか、私が通っているフィットネスクラブに、いかにも「中年のメタボ系」の典型的な体系の男性が入会してきた。年齢は54、55歳といったところ。想像するに、健康診断か何かで引っかかっり、医者に「このままでは早死にしますよ」くらいに脅されたに違いない。身体を動かす習慣はほとんどなかったようで、最初は「さて、何をしようかな…」くらいの感じであったが、すぐに「スタジオレッスンがオレには向いている」と思ったみたいで、筋トレエリアで姿を見かけることはほとんどなく、ダンス系、筋トレ系、そしてヨガといろいろなスタジオレッスンを受けていた。

 いつも会釈をする程度でほとんど会話をしたことがないのだが、入会して1年くらい経った時、私が「入会してから少しは体重が減りましたか?」と聞くと、「一応、10`ちょっとは減ったんだけど、そこからがなかなかで…」という答えであった。週に4、5日は来ていたので、確実にその成果が出たと思われる。

 そして、先月のことである。あいさつしか交わさなかったのだが、ものすごく痩せていたので驚いてしまった。「あれっ、しばらく見てないな〜」という感覚はなく、数日で急激に痩せた感じであった。ふくよかなお腹がペッチャンコになっていたのである。「まさか脂肪吸引でもしたんじゃないだろうな〜?」と思ったくらいだ。

 今月になって1回も来ていないようなので、痩せていたこともあって「もしかしたら体調を崩し入院でもしているのかな?」と思い、いつも一緒にいる男性に聞いてみると「亡くなったんですよ」と言われて「えっ!」と驚かざるを得なかった。最後に見たときも、まあ、痩せてはいたが元気にスタジオレッスンを受けていたのである。その男性によると、先月の半ば過ぎくらいに体調を崩し今月の3日あたりに亡くなったのことだ。

 原因を聞くと、「なんか肺炎になったみたいで、もともと喘息もあったし、糖尿病でインスリンも打っていて、食事も1日1回で、カゼを引いても運動しにきていたしな〜」と、まあ、ちょっと的を得ないような答えだったのだが、私も敢えて死因を追及しようという気にもなれなかった。

 それ以来、「あんなに楽しそうにレッスンを受けていたのに…」と死んだことが残念でならず、その人のことが心のどこかに引っかっている。心よりご冥福お祈りいたします。