フィットネスの勧め 語句解説  

日記 - 2016年 - 8月

 

8月29日(月) 「 リオオリンピック・総括(その7)」

 

 さてさて、メダルのことしか書いてこなかったが、オリンピックの自国開催で最も大切なことはメダルの獲得数を伸ばすことではない。いわゆるホスト国として最も力を入れなければならないことは、以前の日記に出も少し記したが、世界中から来てくれる人々に「いや〜、行ってよかった!」と言ってもらえるようなものにすることである。そして、「今度は観光でもっとゆっくりと日本を見て回ろう」と思ってもらえば何よりである。

 それには、いわゆる「はこもの」と呼ばれるハード面的な各競技施設の充実だけでなく、例えばロンドンオリンピックで話題になった?ようなボランティアによる競技施設や観光案内などのソフト面での充実を図ることが不可欠となる。(もちろんリオでもボランティアによる活動はいろいろとあったのだろうが、個人的にはあまりその辺の話は聞いていないので詳細は分からず)

 また、直接そのようなオリンピックの活動に参加していなくても、少なくてもオリンピックの競技を見に来てくれた人たちは時間的な関係で東京を離れての観光は無理だとしても、都内の観光であれば競技と競技の合間を見ても十分にできるはずである。

 ここ数年、海外からの観光客は増加の一途をたどっている。プラスしてオリンピックがあればより一層の海外からの訪問者の増加は間違いない。観光地(tourist spot)などにある宿泊施設(accommodations/lodging facilities)やレストランなどの飲食店は英語のメニューなどを用意してそれなりに対応していることと思われるが、そのような観光地とは無縁の、例えば小さな町のちょっとした食堂でも海外からの観光客が立ち寄る可能性は十分に考えられる。もちろん「そのときのために英語や中国語を勉強しておくべきだ!」などと言うつもりはないが、多言語に対応できるメニューくらいは置いておきたいものである。

 小さな食堂の店主一個人がゼロからそのようなメニューを用意するのもなかなか難しいだろうから、役所などがそのような要望に対応できるを設置するのも一つの手である。もちろん、観光地でなければ急に海外からの観光客が増えるのは期待できないかもしれないが、私にはそのようなちょっとしたことが本当の意味での「おもてなし」の精神のような気がしてならない。