フィットネスの勧め 語句解説  

日記 - 2016年 - 9月

 

9月30日(金) 「 切に願うばかりである(完)」

 

 学校での授業中の事故で言うと、ごくたまにだが柔道などでも大きな事故が起きたりしていることが報告されたりする。また、先日だが、高校のプールの授業で大きな事故が起きたことをニュースで報じていた。飛び込みを指示された生徒がプールの底に頭を打ち付けて頚椎を骨折(fracture)し、首から下が麻痺状態(paralysis)になっているとのことであった。

 「事故についてとことん調べてみよう」という気持ちはなかったが、少し記事を読んでいみると、授業を担当した教師は、バーのようなものを用意して「それを飛び越えて飛び込むように」と指導したようである。そのため、入水時に角度がついてプールの底に頭をぶつけてしまったことは容易に想像できる。

 「それでも、そんなに簡単に頭があたるものだろうか…」と思って記事を読み続けていると、全国的にそうなのかどうかは不明だが、現在はプールで溺れるのを防ぐために水深(water depth)を1m10pに設定しているようである。素人の私でも「1m10pじゃあ、飛び込みには浅すぎる!」と思わざるを得ない。

 担当した教師はもちろん水深に関しては十分に頭に入っていただろうし、プラスしてバーなどを設けてある程度の高さを設定して飛び込むように指導しているので、間違った指導による事故だったのは一目瞭然(quite obvious)で「大変なことをしてしまった」というコメントを残している。

 頚椎の骨折による神経の損傷で一度麻痺してしまった身体が元通りになることは考えづらいような気がする。つまり、下手をすれば一生寝たきりの生活になるだろうし、多少回復したとしても、介助してくれる人がいないと生活していくことは難しくなるなるに違いない。

 事故にあった生徒は、たしか16歳か17歳の男子だったように記憶している。「これからの人生、やりたいこともたくさんあっただろうに…」と思ってしまうと本当に痛ましい事故である。担当した教師も「今までは全く問題なかったのに…」と思っただろが、状況を考えていくと、ちょっと厳しい言い方になるが、飲酒運転して事故を起こしたものが「今までは飲んで運転しても全く問題なかったのに…」と思うのとたいした差がないような気がする。このような事故がなくなることを切に願うばかりである。