フィットネスの勧め 語句解説

日記 - 2017年 - 11月

 

11月12日(日) 「 もう少し遅すぎる(完) 」

 

 米国では、憲法上、個人が銃を所持することは正当な権利 (legal right) として認められ、精神疾患 (mental disorder) や犯罪歴 (criminal record) などの問題がなければだれでも簡単に銃を手に入れることができる。大型のスーパーマーケットなどでは銃器を販売する店舗が入っているところも多いようなので、「普段の買い物」感覚で買うことができる。

 ただ、そのような状況が銃による殺人事件を多発させているもの否定のしようのない事実で、銃による犠牲者は毎年3万人以上となり、交通事故で死亡する人よりも多いとのことである。もう、どっぷりと「銃社会」に浸かってしまっていて、いつも悲惨な事件後に起きる「銃の所持をより厳格化しよう」という声は実現することはない。

 さて、今回起きたテキサス州にある教会で26人が犠牲になった銃の乱射事件だが、犯人は過去にDVの犯罪歴?があり銃の所持は許されていなかったようである。それなのに、銃を所持し多くの人の命を奪ってしまったことになる。

 つまり、仮に銃所持を厳格化したとしても、所持を許されない人が簡単に銃を手に入れることができる社会になってしまったことを意味する。よって、ちょっとくらい規制を厳しくしても「もう少し遅すぎる」感は否めない。国内にはすでに3億丁以上の銃が出回っているとのことである。まあ、私がとやかく言うことではない。決めるのは彼らである。