四方山話

        

台湾フィットネス紀行/四方山話




イージーダンス

 土曜日の2時から1時間のレッスンで「EASY DANCE(イージーダンス)」というダンス系のクラスがある。プライベートインストラクターのリンに「このクラス受けてみようと思うんだけど・・・。」と相談すると「ちょっとやさしすぎるんじゃないかしら」とのこと。私はダンスのエキスパートではないので「難しすぎるよりは気楽である」と思い、受けてみることにした。
レッスンが始まる時間になるとスタジオには15名ほどの人が集まった。少し盛り上がりにはかなりかける人数である。男性は私を含めて2名で、後は全員「おばちゃん」、失礼、女性であった。そして、インストラクターは30歳を少し超えたくらいの女性。
レッスンの内容であるが、「EASY」とあるだけに激しい動きは一切ない。「ダンスの種類は?」と聞かれると上手く答えられないのだが、たぶんいろいろなダンスの動きが混ざっているのだと思われる。
音楽がかかり軽く前後にステップを踏んでウォーミングアップから始まったが、しばらくすると「腰や肩をクネクネ」という動作が多くなってきた。
この「クネクネ系」は大の苦手なのである。とてもまともにできないし、鏡に映る自分の姿がなんとも「キモイ」ので、見るに堪えない。
なんとかこの「クネクネ系」を乗り越えると、今度はインストラクターが右手と左手の人差し指を立てて、「ラブラブ」みたいな感じで2本の人差し指同士をくっつけているではないか。最初、なんのことだか分からなかったが、踊っていた人たちが隣同士で「よろしくお願いします!」なんて感じであいさつをしているので、意味がつかめた。
「ペアを組め」ということである。全く予期せぬこと。まさかペアなど組まされるとは夢にも思わなかったが、「オレ、絶対にイヤ!」などとわがままを言っている場合でもないので、後ろにいた女性とペアを組むことになった。
「すみません。中国語できないのですけど・・・。」
「OK、OK、日本人ですか?」
「そうです。」
と彼女と交わした会話はこれくらいで、インストラクターの動きを見てマネをするだけでよいので、特に中国語などできなくても問題はなかった。
と、こんな具合に何のダンスをしたのか良く分からないまま60分は過ぎ、用意したタオルで汗をぬぐうこともなかった。


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