四方山話

       

台湾フィットネス紀行/四方山話




「FUNKY」 潘若迪 

 「FUNKY」という名前のダンス系のクラスがある。担当しているインストラクターも何人かいるようだが、その中で「潘若迪」という男性のインストラクターは人気が突出している。
決して「若くて」「イケメン」というわけではない。年は35歳前後くらいであろうか、色黒でスリムな体形なのだが、脱ぐとマッチョという「隠れマッチョ」タイプである。(スタジオの外の壁には彼のクラスを紹介するA4くらいの大きさのポスターが張ってあるのだが、浜辺でちょうど海から出てきた水着姿の彼の写真が掲載されていて、なかなか「いいカラダ」をしている。腹筋は割れているし、胸板も厚くかなり体脂肪も少なさそうである。ひとケタかもしれない。また、「専属教練」の文字もありアレキサンダー・ヘルス・クラブ専属のインストラクターのようだ。)
木曜日の時間割を見ると「18:40〜19:40、FUNKY、潘若迪」「19:50〜20:50、 FUNKY、潘若迪」と同じクラスを同じインストラクターが担当しているので、そのことからも彼の人気の高さが伺える。
で、彼のクラスなのだが、これが「めちゃ混み」なのである。ここのスタジオは日本とは違って「定員」というものがなく「入れるだけ入ってよろしい」方式。
日本の感覚から言うと、だいたい120名前後入れるか入れないかくらいの大きさのスタジオなのだが、彼のクラスは160〜170名近くは入っている。私も1回だけ受けたがまさに「すし詰め」状態で、手を左右にちょっと広げただけで隣の人の手を触れてしまう状態である。
クラスの内容であるが、メモを取ったわけではないので正確に記憶しているわけではないのだが、スタジオの外の壁に貼られたポスターには「ヒップホップ、ラテン、エアロ、ジャズ等」と書かれているように何でも出てくる「てんこ盛り」のクラスとなっている。
あまり前後左右へ移動するような激しい動きはないので、汗をかくというよりはダンスを楽しむというクラスとなり、クラスの最後のほうにはフォークダンスのように周りの人と腕を組んで踊ったり、手のひら同士でタッチをしたりとちょっと抵抗があるようなものも出てくる。
また、ダンスによっては彼が左右の人差し指だか中指だか分からないが、LEDがついた指輪をはめ、ちょっと照明を落としてキラキラやりながら踊るのである。当然、クラスを受けている人の中にも真似をしてLEDのついた指輪をはめて踊っている人もいるのだが、ごく少数派となる。
場合によっては、前のほうにいる人を2人、彼が乗っている一段高い台の上に上げて一緒に踊ったりしているのだが、二人ともおっさん(人のことは言えないが…。)なのだが「いやだ、恥ずかしい!」などとためらうこともなく喜んで台の上で踊ったりする。
「あのおっさん、どこかで見たことがあるな?!」と思っていると、先日、彼の別の曜日のクラスをスタジオの外で見学していたときに、やはり台の上で踊っていたのと同じ人であった。きっと常連に違いない。
このように彼のクラスは非常に人気があるのだが、はっきり言って、その内容から日本では流行るとは思えない。台湾独自のダンスのクラスである。しかし、このようにその地域によって流行っているクラスがあるのが自然の流れのような気がする。
ボディコンバットやボディパンプに代表されるようなワールドワイドなレッスンがある中で、こういうクラスを受けてこそ(2回も受けようとは思わなかったが)台湾に来た甲斐があるというものだ。まさに「FUNKY」なクラスであった。
追記:この人気のあるインストラクターの「潘若迪」であるが、ネットで調べてみるとテレビなどにも出演しているようで、YouTubeでその動画を見ることができる。
台北にいるときは、あまりまじまじとは彼の顔を見ることはなかったが、YouTubeの映像を見ると、「35歳前後」と書いたがもう少し若いかもしれない。
また、「あまりイケメンではない」とも書いたが、これも「めちゃイケメンよ!」と思う女性もいることと思われる。それぞれの判断にお任せします。



「Neo 19」のビルの入口の壁にあった看板。「亞(ア)力(レキ)山(サン)大(ダー)」一番左の男性は、最初「どこかで見たような気がするな…。」と思っていると「専属教練」の潘若迪であった。ちょっとイケメンに写りすぎじゃないの?


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