四方山話

        

タイ・マレーシア フィットネス紀行/四方山話




巨大フィットネスクラブ 「トゥルー・フィットネス」

 ここで、私がバンコクで利用した「トゥルー・フィットネス」の施設を紹介する。
「Exchange Center」という地下3階、地上42建てのオフィスビルの一部を間借りしている形になる。このビル、建てられてまだそんなに期間が経っていないようで、空いているフロアもたくさんあった。
1階にはフィットネスクラブが経営するしゃれたカフェがあり、このカフェの中からでも階段で2階の受付まで行けるが、いつも私は一般の人たちも利用しているエスカレーターを使い2階まで上がっていた。
さて、受付がある2階だが、カウンターがあり、常時2、3名の人が会員のチェックインの対応をしている。
私の場合は、「短期」であり「正規」の会員ではないため、会員証の発行はなく、入会の手続を取ったときの領収書の控えとパスポートのコピーを受付に預け、その代わりとしてプラスチック製のカードを渡される。それをロッカーの手前にあるタオル引渡しカウンターでバスタオルとフェイスタオルの2枚と交換し、再びそこで新たなカードが渡される。
そして、帰りに使用したタオルとそのカードを返却すると、受付で渡されたプラスチック製のカードが返却されるかたちになり、それを2階の受付のカウンターまで持って行って、チェックイン時に渡した領収書の控えとパスポートのコピーが戻されチェックアウト完了となる。 
話はちょっとそれてしまったが、この2階の受付のカウンターの横と後には入会などの手続きをするスペースがあるが、100名くらいは着席できるような広さで、ちょっとしたファミレスのような感じの場所となっている。
そのほか、2階にはスタッフ用のオフィスと会員専用の託児所があり、子供たちが好みそうな遊具が置いてある。ガラス張りとなっているので、通路からでも中の様子をうかがうことができる。
3階であるが、スペースの半分はバイクやウォーキングなどの有酸素系のマシンが置いてある。何台あるか数えてみたら100台はあった。それとは別に、一角にはグループエクササイズができるように、中央の2台のインストラクター用のマシンを囲むように、サークル状にウエーブマシンが配置されてる。(マシンの正式名称はわからないが、左右のそれぞれの足でペダルを踏むマシンで、上下だけではなく左右にも動かせるようになっていて、「〜wave」と英語のラベルがはってある。)
筋トレ用としては、フロアの一角に軽いものから重いものまでダンベルが過不足なく置かれたエリアがあり、そこだけフロアに黒いラバーが敷かれている。 
また、フリーウエイト用のマシンが20〜25台、プレート式のマシンも同じくらいあるようだ。
記憶は曖昧なのだが、「True Spa」というような名称だったと思うが、いわゆる日本の「エステ」にあたるようなスペースがトレーニング用のフロアとは壁で区切られていた。外からでは入り口と内部に通じる通路の一部しか見えないため、内部どうなっているのかは一切うかがい知ることはできなかった。
日本では考えがたいが、DJ用のボックスがあり、担当者がそこで音楽を選びながらかけていて、クラブ内にはビートの効いた音楽が響いている。
スタジオでもガンガンに音楽をかけているので、マシンでトレーニングをしていても、スタジオからの音楽がかなりもれ聞こえてくる。
日本のようにスタジオでかける音楽はなるべく外に漏らさないようにしようという発想は皆無で、隣り合ったスタジオで、一方でレッスンの終わりにソフトな音楽を聞きながらクールダウンしているときに、隣でノリノリの音楽をかけていれば、全く音楽が聞こえないという状況にもなる。
その他、3階には、パーソナルトレーナーといろいろ相談できる、塾でいう個別指導をするような一角がある。
そのパーソナルトレーナーだが、ウエアの背の部分に「Personal Trainer」とプリントされているので、すぐにいわゆるスタッフ(Training Instructor)とは区別はつく。何人いるのかは不明だが、常時、15名近くはいるのではないだろうかと思われるくらいその数は多く、お客さんに個別指導をしている。
そして、一番上の4階にも有酸素系のマシンや筋トレ系のマシンが50台ずつくらいはあるようだが、フロアの半分はスタジオが占めている。
(スタジオ及びパーソナルスペース概要)                                                                  ・スタジオ1:収容能力25名〜30名程度
・スタジオ2:収容能力50名〜60名程度
・バイク専用スタジオ:スピニング用のバイクマシンが60台近く常設されている。内装はディスコチックで、これが結構ハデである!
・キネシス・パーソナルトレーニング用スタジオ:「キネシス」のマシンが6台ほどあり、パーソナルトレーニングを申し込んだものだけが使用できるようになっている。
・ヨガ専用スタジオ:あらかじめ35名分のヨガの専用マットが敷いてあるが、スペース的にはまだ余裕がある。
・ホットヨガ専用スタジオ:規模は上記のヨガ専用スタジオと同じくらいで、常時、マットが敷かれ高温に保たれている。
・パーソナルヨガスタジオ:中に入っていないので広さは不明。ヨガのパーソナルトレーニングを希望する人だけが使用するところなのだろう、きっと。
あと、受付にあるスタジオのスケジュール表には「Studio 3」「Studio 4」のスケジュールの記載もあるのだが、一向に見当たらない。「Studio 1,2」のレッスン内容だけでも十分に楽しめたので、あえて受けてみようという強い希望はなくそれがどこにあるのか聞こうとも思わなかったのだが、たまたまスタッフと話す機会があったので聞いてみたら、地下にあるとのこと。
・スタジオ3:収容能力50〜55名程度
・スタジオ4:収容能力50〜55名程度
それまで何回か地下の食堂には足を運んでいるが、ぜんぜん気が付かなかった。そして、地下は会員でない一般の人も自由に出入りしているため、スタジオを利用する人は、3階のカウンターで腕などにスタンプを押してもらって、それを地下のスタジオの前にあるカウンターのところで見せる形になる。
以上が「トゥルー・フィットネス」の主な施設の内容だが、3階、4階のそれぞれのワンフロアーだけでも日本のちょっとしたフィットネスクラブ分の設備があるような感じである。
スタジオレッスンの数も豊富なので、毎日のように自分の好きな「ヨガ」「エアロ」「ボディコンバット」「ボディパンプ」などのレッスンを受けることができるが、やりすぎてしまうと身体が壊れてしまう恐れもあるあるかもしれない!
あと、細かいことだが、タオルは大小の2種類のものが用意されているので持っていく必要は全くない。それから、お風呂はないが(タイでは「風呂に入る」という習慣があまりないのかもしれない。)きれいなシャワールームがあり、シャンプー、リンスやボディソープはそろっているし、当然のごとくドライヤーや綿棒等の備品も備え付けてある。利用しなかったがサウナもあった。
ただ、残念なことに、プールがないのだ。泳ぎは苦手なのだが、プールやジャグジーで身体をリラックスさせるのが好きで、普段通っているフィットネスクラブではよく利用している。ただ、ここバンコクではプールがついているフィットネスクラブはないように思われる。カリフォルニアフィットネスにもプールはない。
想像するに、プールを設置すると設備もお金がかかるだろうし、スペースも取ってしまう。その分を他に回したほうが利用者のニーズに応えられるという発想なのだろう。ニーズもあまりないのかもしれない。
あと、日本と違うところは、鍵は自分で用意してロッカーに施錠しなければならない。そして、利用中は常に鍵を持ち歩くことになる。
手に持っていれば、当然、レッスン中はどこかに置いておかなければならないことになる。そうなると、忘れる可能性も十分に出てくるので、私の場合は、いつもシューズのヒモに通して、動いたときに邪魔にならないようにシューズの中に半分くらいを突っ込んでおいた。
最後に、私は日本のごく限られた地域のフィットネスクラブしか知らないので断言はできないが、こんなに大きなフィットネスクラブは日本にはないのではないだろうかと思われるくらい、設備、スタジオレッスンの内容、両方とも非常に充実している。
しかし、ここに慣れてしまうと、帰国後、日本の自分の通っているフィットネスクラブが物足りなく感じてしまうのは確実だろう。


 

True Fitness」の入っているExchange Centerビル。夜になると外からでもスタジオでレッスンをしているところや、ウォーキングマシンを使っているところが分かる。

 



BTSアソーク駅より撮影。線路の右手に「True Fitness」、左手に「California Fitness」、その先には女性専用の「California Wow」がある。

 



スクンビット通りにある「Fitness First」の入ったホテル「ランド・マーク・プラザ」。外からではフィットネスクラブが入っているということはほとんど分からない。



5年前に通ったシーロム通りに面した「California Fitness」ここもスピーカーからビートの利いた音楽を流していて今も健在。




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