四方山話

      

タイ・マレーシア フィットネス紀行/四方山話




「冷えてます。」

 タイは熱帯に属し、1年中「夏(暑い)」。それでも、一応、季節は3つに分かれている。
・乾季:11月から2月、最も過ごしやすい季節。
・暑季:3月から5月、最も暑い季節。
・雨季:6月から10月、雨の多い季節。
私自身はいつも「乾季」を選んで訪問していて、他の季節は体験していないので何とも言えないが、「過ごしやすい」と言っても十分に「暑〜い!」のである。日中は優に30度を超え「夏」そのもの。連日、夏、夏、夏。
だが、タイの旅行で忘れてはならないのが、「長袖」のシャツ。なぜかというと、こちらの人は、1年中暑いので、冷房とガンガンに効かせまくる。建物や乗り物の中は寒くてしょうがない。
だから、長袖のシャツは外出するときの必需品。常に携帯をしていないと、「ハクション!」となり、風邪を引くことも十分に考えられる。
今回は長距離のバスには乗らなかったが、初めてチェンマイに行ったときは、夜行のバスを利用した。
予備知識として「長距離バスは特に冷房を効かせる。」ということが分かっていたので、薄手のセーターを用意していった。
バスの中ではTシャツを2枚重ね着し、その上に長袖のシャツ、その上に薄手のセーター、その上にビニール製のカッパを着て何とか寒さをしのいだ。
ただ、3、4時間おきにバスはサービスステーションなどで休憩タイムを取るので、その都度、Tシャツ以外は全部脱がなければならなかった。1晩で夏と冬を何回も体験させていただいて、どうもどうもとお礼を言いたいくらいであった。
さて、今回ももちろん長袖のシャツは持参した。成田からバンコクまでの機内でもずっと着ていたし、空港から予約を入れていた宿までのシャトルバスの中でも必要であった。つまり、宿について初めてTシャツ1枚になった次第である。
しかし、その必需品の長袖のシャツが持って行きにくい場所が1つだけあった。それは、フィットネスクラブのスタジオである。全ての場合においてガンガンに冷えているわけではなかったが、ひどいときはスタジオのドアを開けただけで、冷気を感じ、レッスンが始まるまで「早く始まらないかな〜。」とタオルを肩にかけて震えながら待たなければならないことも何回かあった。
こちらの人は、身体がそれに慣れてしまっているようだ。みんな、平気のヘーである。ただ、中には寒さに弱い人もいるみたいで、レッスンの最後のクールダウンのときに大きなバスタオルを手元に用意して、肩にかけて寒さをしのいでいる女性もいた。
飲み屋のビールではないが、「冷えてます!」とスタジオの入り口の前に札を置いておいてくれれば、それなりの心構えで入れるのだが…。


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