四方山話

      

タイ・マレーシア フィットネス紀行/四方山話




他にこんなクラスを受けてみました。(クアラルンプール編)

ボディパンプ、ボディコンバット

 私が日本で通っているフィットネスクラブにはこのボディパンプ及びボディコンバットのクラスはない。年末年始で自分の通っているクラブが休館しているときに、他のクラブにビジターで行ったときに受けるくらいである。この年末年始もボディパンプを1回、ボディコンバットを2回ほど受けた。
  よって、細かいところまでの比較は難しいが、日本もタイもマレーシアも大して変わりはないように思われた。もちろん、この「ボディ〜」シリーズはワールドワイドでスタンダードを保っているのだろう。
  若干違いを上げるとしたら、使っている曲が全く同じということではなかったような気がする。
  後は、国が違うからというよりは、同じフィットネスクラブ内で、同じ60分のレッスンでも多少の違いがあることに気がついた。
  例えば、ボディパンプで1曲分をまるまるランジにあてるインストラクターもいれば、ランジとスクワットを組み合わせるインストラクターもいた。
  この「ボディ〜」シリーズでないにしても、スタジオレッスンで「格闘技系」「筋持久力系」のレッスンがあるフィットネスクラブは多いはずだ。
  「筋持久力系」のレッスンの場合は、私の知りうる限りでは、金属製のバーに3種類(約1kg、2.5kg、5s)のプラスチックで覆われたドーナッツ型のウエイトをつけて、重さを調節する。
  日本では見たことがないが、タイやマレーシアには1枚10sのウエイトがある。

 

Intro Step

 バンコクで見事「撃沈」した60分のIntro Stepのクラスを受けてみた。バンコクでの苦い経験もあり、不安を抱きながらスタジオに入ったが、結論から言うと、今度はちゃんとついていけ「めでたし、めでたし」であった。
  「ターン」が少なかったのと、みんながうまくできないところは、こまかく分解して説明してくれた。
  やはりここクアラルンプールの「カリフォルニア・フィットネス」では一番易しいステップ台を使ったクラスになるのだが、日本では決して初心者むけのクラスではなく、明らかに「中級」のクラスになる。
  レッスンの長さからして60分である。日本で60分の初心者向けのエアロのクラスなどきわめて少ないのではないだろうか。
  それに、そんなに細かい足の動きはなかったが、60分ということもあり、コンビネーションも結構長い。全く初めてとか、まだ2,3回程度しか受けたことがない初心者には、ついていくのがかなりきついはずである。
  事実、スタジオの端の方で40歳前後のご夫婦らしきカップルがいたが、旦那さんは、まだステップ台に慣れていなかったようで、途中からは立ち止まってみんなの動きを見ていることも多くなり、気がつくといなくなっていた。
  奥さんのほうは、旦那さんよりは慣れているようだったが、コンビネーションがうまく覚えられず、やはり立ち止まることも多かった。
  しかし、その奥さんの前でやっていた男性が、レッスンの途中でも、手取り足取りその奥さんに教えていたが、あまり日本では見かけない光景である。
  レッスンが始まって15分くらいし、コンビネーションも少しずつ組み立て始めたとき、男性が1人、スタジオに入って来て私の横にステップ台を「ゴトン」と乱暴に置いたかと思うと、いきなり勝手にくるくると回り始めたではないか。
  「何だ、こいつ!」と思ってそちらに視線を移すと、45歳前後のオヤジであった。(私も完全なオヤジなので、決して人のことは言えませんが…。)
  すでにかなりアドレナリンが分泌されている状態、ベースとなる動きは一応インストラクターに合わせているが、自分で勝手にアレンジして右へ左へとターンを繰り返している。周りの人とぶつかりそうになることもしばしばであった。
  しかし、インストラクターはそのようなことは一向に気にしていないし、周りの人もぶつからない限りは文句を言う人もいない。マレーシアもタイも非常に「おおらか」である。
  インストラクターによって若干は違ってくるが、ステップ台を使ったクラスも、普通のエアロのクラスも「足の動き」が中心となり「手の動き」はほとんどない。
  そして、「きれいに動く」とか「大きく動く」という発想もほとんどない。「細かい動き」でエクササイズというよりはダンスを楽しんでいる。それで彼らは十分に満足している。
  だから、ステップ台を2段にしている人など見たことがないし、私がニーアップのバッククロスで膝を高く(日本のスタンダードレベル)持ち上げると、「そんなに高く持ち上げる必要はない。」とアドバイスされてしまう始末である。
  彼らはきっと、日本でステップ台を2段とか、時に3段にしている人を見たら、「あんなに高くしたら、気持ちよく動けない!」と思うに違いない。きっと、こういう国では「競技エアロ」などははやらないだろう。
  さて、私が受けていたIntro Stepのクラスであるが、残り10分くらいでクールダウンになろうとしていたころ、隣のオヤジは、例によって乱暴に台を片付けて、スタジオを出て行ってしまったのである。
  きっと、「オレにはクールダウンは必要ないぜ!」と思っていたに違いない。

 

ボディバランス

 平日の9時40分から始まる一番最後のクラスで、受けたのは私を含めて4人、太極拳やヨガの動作が中心になっているよう。「鼻から吸って、鼻から吐く」「鼻から吸って、口から吐く」などの呼吸も動作によって使い分けるようにアドバイスしてくる。
  ある程度の柔軟性やバランス感覚が要求される動作もあるが、さほど問題もなくついていけたと思う。

 

ヨガ

 このフィットネスクラブはグループエクササイズ用にはスタジオが1つしかないので、ヨガのクラスは、単に「ヨガ」であって「〜ヨガ」と細かく分けられているわけではなかった。
  しかし、60分という時間なので、取るポーズも種類も結構多く、中にはかなりの柔軟性を要求するものも出てくる。私の場合、背中から腰にかけて非常に硬いので、背中をのけぞるようなポーズは非常に苦労する。というよりはできない。
  また、ポーズの名前は分からないが、肩、頚椎、後頭部をフロアにつけて、体幹部と足をフロアに対して垂直に天井の方に伸ばし、両肘はバランスを取るためにフロアつけておくポーズがあったが、頚椎の部分も硬く、前傾の角度が浅い私は、背中の上部もフロアから離れず残ってしまう形になってしまう。
  そうすると、両足先を、フロアに対して垂直に天井のほうに伸ばすことも難しく、両肘で体が倒れるのを支えることになり、非常に辛い思いをした。
  日本のスタジオでのヨガのクラスは、極端に難しいポーズは取らせないようにレッスンを指導しているのだと思われるが、こちら、バンコクもクアラルンプールもかなり柔軟性を要求するポーズを取らせる。
  どちらがよくて、どちらが悪いというつもりはない。初心者にしてみれば、難しいポーズが多ければ、「辛い」だけでいやになってしまうだろうし、柔軟性があって、慣れている人にしてみれば、難易度のあるポーズもとってみたいという気持ちも当然でてくると思う。
  私の場合は、まだまだ初心者なので、あまり柔軟性を要求するポーズが続くと、疲れてしまうのである。柔軟性をもっと付けたいとは思っているが、時間もかかるし、筋肉の量なども関係してくるので、これがなかなか難しい。

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