四方山話

インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - ミャンマーフィットネス紀行/日記

 

 

3月26日 : 再び下痢気味に…。

 

 

 帰国を明日の早朝に控え、ヤンゴンに滞在できるのはあと1日しかないのだが、とてもではないが外出する気にはなれなかった。よって「今日はおとなしく宿でゆっくりするか」となったわけである。クリニックに行ってからしばらく下痢のほうは治まっていたのだが、昼ちょっと手前から、また胃のあたりがシクシクしてきて下痢状態となってしまった。おそらく注射で抑えていたものが効かなくなってしまったのだろう。ただ、幸いなことに胃の痛みはかなり和らいでいるし、嘔吐の方は全くない。吐き気がないだけでもかなり楽である。
 さほど空腹感はなかったのだが、薬を飲まないといけないので夕食としてバナナとヨーグルトを食べた。しかし、2時間もするとお腹がグーグー鳴ってきたため宿から歩いて数分ほどにあるロッテリアへ行き、チーズバーガーとポテト(4,300チャット、日本円で約344円)をテイクアウトした。まあ、食欲が出てきたのはよい傾向ではある。
 この日はほとんどインターネットにつなげることが出来ず、ブログも更新できなかった。この旅では、宿でYouTubeを見て時間をつぶすことが多いのだが、仕方がないのでテレビを見ることにした。海外からの旅行者が利用する宿あたりだと衛星放送を受信しているので、映画のみを放送しているチャンネルでは主に洋画を流していてそれなりに楽しむことができる。
 リモコンのチャンネルを適当にいじっていると、映画の専用チャンネルらしきものを発見した。1本目はタイトルは忘れたが、ウィキリークスの創設者のジュリアン・アサンジに関する映画であった。もちろん原語での放送となる。

 そして、2本目なのだが、どうも韓国映画のようで「韓国語はチンプンカンプンなのでどうしようかな〜」と少し迷ったが、「ネットにもつながらないし、ちょっと見てみるか…」とチャンネルをかえることなく何となくそのまま見続けた次第である。

 どうも、ホラー映画のようであった。まあ、ストーリーはそれほど複雑ではなかったので、韓国語が分からなくてもそれなりについて行くことはできた。主人公の男性は田舎町の警察官で、彼が住んでいる町で殺人事件なのか、それとも火事による事故なのかは分からないのだが、ちょっと不思議な事件が起きる。それを捜査していく過程でいろいろと不可解な出来事が起きるのだが、ついには自分の娘が何かに取りつかれてしまうことになる。

 主人公はなんとか娘に取りついたものを取り除こうと霊媒師などに「悪魔祓い?」をお願いするのだが、一向に解決しない。そして、いろいろと解決策を探している中である中年男性の存在に気が付く。私はその中年男性を最初に見たときに「あれっ、誰かに似てるな〜」と思った。そして、2回目に見たときに「この人、日本人じゃあないのかな〜」と思ったわけである。3回目に見たときに「そうそう、この人、日本人だ。ドラマで見たことがある!」と確信に変わっていった。

 そして、その映画の中では、その日本人の俳優が祈祷していたりする場面があったので、日本から「少女に取りついた悪魔を退治するためにやってきたのだろうか?だとしたら、日本人が韓国人を助けるわけだから韓国映画にしては珍しいのでは?」と思っていたわけである。

 そして、ラストの方に差し掛かると、主人公の警察官がその日本からやってきた中年男性の居場所を突き止め「お前は一体何者なんだ?何しにこの町に来たんだ?」と詰め寄ったのである。そこで、私はてっきりその詰め寄られた日本人が「オレは、悪魔に取りつかれたお前の娘を助けるためにやってきたのだ!」と言うのかと思った。

 しかし、結果は正反対であった。その日本からやってきた男がけたたましく笑ったかと思うと、頭から角、そして口からは牙が生え、目は真っ赤に充血し、そして全身の体毛は獣のように伸び、爪は鋭く伸びて行って悪魔に変身したのである。

 私はそれを見て「結局、日本人は悪役かよ!」と思ったわけである。まあ、韓国ではその方が受けるのであろう。このページを書くにあたってその映画について調べてみると、タイトルは「哭声(コクソン)」という映画で、出演していた日本人の俳優は國村準であった。けっこう話題になった映画のようである。「最後、國村準が悪魔のように変身するシーンはどうなんだろう?」と思ったけど、ストーリーの展開としてはけっこう見ごたえはあったと思っている。