四方山話

インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - タイフィットネス紀行/日記

 

 

4月3日(月): 帰国のために空港へ


 

 4月3日の月曜日、帰国のために1週間お世話になった宿のレトロアシスを11時ころにチェックアウトした。ただ、私の帰国便であるスクートエアは深夜、正確には4月4日の1時30分の離陸予定なので、その3時間前に空港に到着するにしても、宿を夜の9時半に出れば十分に間に合うわけである。幸いなことに、そういう人のために宿の待合室に荷物を置く場所があって、そこに荷物を置かせてもらって時間を潰すことにした。

 いや〜、目的もなく時間を潰すのは大変である。お土産は全て買ってしまっているし、ショッピングモールなどのウィンドウショッピングにはほとんど興味がない。特に行きたいところもなかった。それでも適当に宿周辺やターミナル21あたりをブラブラしていると3時くらいになり、多少、手元にタイバーツが残っていたので「使い切ってしまおう!」ということでマッサージを受けることにした。足のマッサージ1時間と全身のマッサージ1時間の合計2時間で450バーツ(約1,440円)であった。

 マッサージが終わり、軽く食事を済ませて宿に戻ると6時近くになっていたが、まだ、空港に向かうには少し早い。適当に宿周辺をブラブラ歩いて時間を潰すのももう飽きたので、本当はすでにチェックアウトをしているのでよくはないのだろうが、プールサイドにあるデッキチェアに横になって時間を潰すことにした。

 ちょっとウトウトしていると、8時ちょっと過ぎになったので「ちょっと早いけど行くか」ということになり、宿のフロントのスタッフに挨拶をしてお土産などでかなり重くなった荷物を背負い、手にはデイパックを持ってスカイトレイン(BTS)のアソーク駅まで歩いて向かった。

 これでバンコク市内からドンムアン国際空港に向かうのは2回目なのでもう慣れたものである。アソークからモーチット駅までスカイトレインで移動し、通りに出るとすぐに空港行のバスが来た。私は西洋人の女性のバックパッカーに続いてバスに乗り込んだ。もちろん意識的ではないのだが、座席もバスの中央の通路を挟んで彼女の反対側に座ることとなった。

 着座してしばらくすると、車掌さんが料金を徴収しに来たので100バーツ札を差し出した。すると乗車券とお釣りを渡されたが、しばらく何も考えずにそのまま手に握っていた。そして、何気なくお釣りを見たら20バーツ札1枚しかなかったので「あれ〜、料金は40バーツなので、おつりは60バーツのはずだが…?」と思っていると、お釣りとともに渡された乗車券が2枚であることに気が付いた。

 最初は「なんで…?」とも思ったが、すぐに「そうか。私のすぐ前に乗車した西洋人の女性と一緒だと思われたんだ〜」ということが分かった。車掌さんは運転手の横で何か忙しそうに作業をしていたので、私は中央の通路を挟んで座っている西洋人のバックパッカーをチラチラと見て、目と目が合うようであれば「あなたの分も払ったので」と伝えようとしたが、彼女はまっすぐ前を向いたままで、当然なのだが私のことなど全く気にしていなかった。

 もちろん、彼女は私が彼女の分まで運賃を支払ったことなど知るはずがない。よって、彼女の方で車掌さんに「私、まだ運賃を支払っていないけど…」と申し出ていれば、車掌さんは私を指さして「あの男性から2人分もらったけど…」となるだろうが、彼女の方はまったくそのようなそぶりを見せずに席にじっとすわったままである。どうせ「支払わなくてラッキー!」くらいに思っているのだろう、運賃の徴収作業を終えた車掌さんに声をかけることは一切なかった。

 私は「40バーツ(約128円)くらいくれてやる!そういうことを続けているといつか必ず自分に返ってくるぞ!」と思い、彼女に声をかける気にはなれなくなってしまった。それでも、そう簡単に割り切れるものでもなく、ちょっとモヤモヤした気持ちを抱えながら外を眺めていると、バスはじきに空港に着いた次第である。

 空港では、いつものようにブラブラたりPCを使ったりしていると、「まだ時間が経たないのだろうか…」と思うこともなく3時間は過ぎていった。そして、私の便は予定よりも15分ほど遅れて、成田国際空港に向けてバンコクのドンムアン国際空港を飛び立った。

 

・ バスで渡される乗車券

 バスの運賃を払うと以下のような乗車券に切れ目を入れて渡される。

・ ミニトゥクトゥク

 空港の免税店にお世話になることはもうほとんどない。記憶もかなり曖昧だが、おそらく、免税店でお酒などを買ったことがあるのは学生時代の最初の海外旅行くらいかもしれない。まあ、これは個人差がかなりあるだろうが、私の場合は、海外旅行も何回か経験すると「そうだ、免税店でお土産を買おう!」などと思うことは一切なくなった。

 ドンムアン国際空港の免税店にはトゥクトゥクのミニ版があったのでカメラに収めた。大きさは実際に公道を走っているトゥクトゥクの半分ほどであった。