四方山話

     

インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - ベトナムフィットネス紀行/日記

 

 

ブイビエン通り


 

 どこの国にも、規模の違いは多少あっても「バックパッカー街」などと呼ばれるところはあるものである。それはベトナムも例外ではない。

 バックパッカー街の大元は安宿だったに違いない。現在のようにインターネットが無かった時代、しかも、ガイドブックなどにも安宿の情報がなかなか載らなかったことだってあったはずである。そんなころ、なるべくお金を掛けずに旅をするバックパッカーが目的地についてまず行うことは安宿を探すことである。

 最初は安宿も1軒だけだったかもしれない。バックパッカー同士、「ホーチミンであれば〜通りのゲストハウスがお勧めだ!」とか「食事は〜レストランがいい」などと情報交換は積極的に行うので、必然と「お勧め宿」にはバックパッカーが集まってくる。そして、その様子を見て、周りも「オレもちょっと始めてみようか」となったに違いない。安宿であれば、それほど内装や家具などに気を使う必要はなく、初期投資は少なく比較的始めやすかったはずである。

 そのようにして安宿が何軒か集まれば、食事を提供するところも出てくる。そして、夜は酒を出す店が現れ始めてくるのは自然の流れとなる。プラスして、お土産屋、マッサージ、またはバックパッカーが次の目的地に行くための助けをする旅行会社が現れてもなんら不思議はない。

 バックパッカー街が本領を発揮するのは陽が沈んでからになる。陽が明るいうちはなかなか気が付かないが、夜になると別の顔を見せる。バックパッカーのほとんどは西洋人で、昼間、ちょっとしたカフェと思えたところは彼らが好むような音楽を大音量で流したオープンバーとなり、ちょっと猥雑な雰囲気を醸し出すネオンが灯ったりする。

 まあ、昔から住んでいる住民の中には「この辺はすっかり変わっちまった!」などと嘆く人もいるかもしれないが、決して周りから隔離された場所と言うわけではなく、特に終末などには現地の若者などもオーブンバーなどでビールを飲みながら周りの雰囲気を楽しんでいる姿を見かける。

 さて、前書きが少し長くなったが、ホーチミンのバックパッカー街と呼ばれるブイビエン通りをブラブラしてきた。

・ブイビエン通り

 お客は、やはり西洋人の姿が目立つ。バックパッカー街は立派な観光地になっているので、もちろん、近くの宿に宿泊している人だけではなく、私のように少し離れたところに宿を取りそこから訪れている人もかなり多いはずである。つまり、「バックパッカー街はバックパッカーのためだけにあらず」ということになる。

・オープンカフェ

 このブイビエン通りに面したカフェやバー、そして食堂は全てオープン形式となっている。お店の中には大音量で西洋人受けするようなクラブチックな音楽をかけているところもあり、独特な雰囲気を醸し出している。

・サイゴンビール

 サイゴンビールには、以下の写真に写っているような赤ラベルの「エクスポート」と緑ラベルの「ラガー」がある。ともにベトナムを代表するビールとなる。決して冷えていなくはないのだが、すっかり氷入りのコップで飲む癖がついてしまった。