四方山話

インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - ベトナムフィットネス紀行/日記

 

 

ベトナムコーヒー


 

 ホーチミンに滞在中、コーヒーを飲むためにカフェにはよく行ったが、中でも後半毎日のように通ったのが、宿から歩いて1分もかからないところにあった「NAPOLI COFFEE」である。単純に自分のコーヒーを飲んだ感想の「美味しかった」とか「安かった」とかばかり書いても仕方がないので、ちょっとベトナムのコーヒーについて調べてみた。

 

 2015年度の数字ではあるが、ベトナム (27,500t) はブラジル (43,235t ) に次いで世界第2位のコーヒーの生産国となっている。また、2015年から世界56ヶ国のスターバックスで、ベトナム産のコーヒーが販売されているようである。

参照サイト:AGF「コーヒー大辞典」

 

 調べてみて初めて分かったのだが、「ベトナム(式)コーヒー」という独特の入れ方があるようで、ウィキペディアでは以下のように解説している。

「深めに煎った豆を、フランス式のフィルターで抽出し、コンデンスミルクを加えて飲む事が一般的で、濃厚な味わいがある。」

 ベトナムと言っても北部にある首都のハノイと今回私が訪問した南部のホーチミンでは直線距離にして1,200qほど離れていて、当然のごとく気候も同じではない。例えば、ホーチミンの場合、私が訪れた2月から3月にかけての最高気温は34℃から35℃となる。それに対して首都のハノイは21℃から23℃となり10℃以上の開きがある。その温度差は、普段身に付ける衣服のみならず人々が口にする食べ物にも影響を与えている。 

 よって、ここでは私が訪れたホーチミンの場合ということになるのだが、私が持つベトナムコーヒーのイメージはアイスコーヒーである。極端な言い方をすると、「みんなアイスコーヒーしか飲んでいないのでは?」と思ってしまうほどである。そして、それが「ベトナム(式)コーヒー」なのである。

 海外からの旅行者が集まっている市の中心部のホテルやカフェであれば、ベトナムコーヒー以外に、アメリカンやカフェラテなどのコーヒーを提供するお店もあるのだろうが、それ以外のカフェではベトナムコーヒー以外のコーヒーを注文するのは難しいような気がしてならない。

 

NAPOLI COFFEE

 宿から歩いて30秒くらいのところにあるカフェで、ホーチミン滞在中の後半は毎日のように朝食を済ませてから朝のコーヒーを飲むために出かけた。

・ アイスコーヒー

 NAPOLI COFFEEで注文したのはミルク入りのコーヒーで、1杯7,000ドン(日本円で約35円ほど)。いつも、ジャスミンティーがサービスとしてついてきた。午前中は、パソコンをいじりながらこのカフェで過ごすことも多く、おかわりをすることもたびたびあった。

 お客のほとんどは男性で、ときどき女性を見る程度。カフェでの過ごし方は人それぞれで、新聞を読む人、スマホをいじっている人、またはシャンチーと呼ばれる将棋のようなゲームに興じている人もいた。

・ 駐輪場

 NAPOLI COFFEEにコーヒーを飲みに来た人たちは、隣家に近い方の道にバイクを駐輪している。日本人の感覚からすると「隣家から、店側の方に駐輪してくれないか!とクレームがこないのだろか?」と思ってしまうが、その辺は持ちつ持たれつなのだろう。

・ ホットコーヒー

 個人的には、いくら暑くても目覚めのコーヒーはホットがよいのだが、これがなかなか難しい。ホーチミンに到着した翌日にNAPOLI COFFEEとは違うカフェで「クリーム(またはミルク)入りのホットコーヒー」を注文したところ、「クリーム入り無理で、ブラックコーヒーならOK」と言われて、「まあ、いいかっ」とお願いして出てきたコーヒーが以下の写真のものになる。

 最初、氷の入ったコップが一緒にテーブルの上に置かれた理由が分からなかったのだが、コーヒーを1口飲んでその理由が分かった。とてもではないが、苦くてそのままで飲めたものではない。結局、氷の入ったコップにコーヒーを入れてアイスコーヒーとして飲むしかなかった。