四方山話

     

インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - ベトナムフィットネス紀行/日記

 

 

ベトナム初の都市鉄道建設


 

 ホーチミンの1つの名物でもあるのだろうが、やはりバイクの多さには閉口させられる。交通渋滞を引き起こす原因になっているし、排気ガスによる大気汚染問題も見過ごせない。また、エンジン音や排気音、そしてホーンの音は耳障り以外の何ものでもない。現地の人の中には「慣れれば別に…」という人もいるかもしれないが、その「慣れてしまう」ことが良いことかどうかは議論の余地があり、知らず知らずのうちにストレスは溜まっていくものである。

 もちろん、ベトナム政府も手をこまねいているわけではなく、2013年に「20年までにバイク登録台数を3,600万台に抑制する」という目標を掲げた。しかし、2014年末には、全国のバイクの登録台数はすでに4,300万台となり、すでに政府の掲げた抑制目標を大きく上回ったいることが明らかになった。(元々のバイクの統計自体に誤りがあった、との指摘もあるが…)市民が手軽に利用できる公共交通機関としてバスももちろんあるが、これだけ渋滞が日常化していると「バイクの方が全然早い」となってしまうのは致し方がないだろう。

 そこで期待されるのが、バンコクのスカイトレイン(BTS)や地下鉄(MRT)などのような交通機関である。実際に一部の工事は着工済みで、ウィキペディアでは以下のように解説している。

「2016年1月現在、ベンタイン市場から スオイティエン駅までの1号線 (M1:19.7 km)、ベンタイン市場からタンソンニャット国際空港経由、タムルオンの車両基地までの2号線 (M2:11.3km) の2本の工事に着工している。さらなる延伸が計画されており、最終的に6本176の駅ができる予定である。」

 そして、 1号線 (M1:19.7 km)のCP1B工区(2工区に分けられた地下区間工事のうち、オペラハウス駅およびバソン駅を含む延長1.74km)を受注したのが清水建設(株)と前田建設工業(株)とのJV(共同企業体)。総工費は約232億円、工期54ヶ月の規模の工事である。

 ウィキペディアには「1号線(M1)の運行開始を2020年」としていて(当初の計画よりも2年遅れ)、全体が完成するのがいつになるのかは分からないのだが、完成した暁には交通渋滞はかなり解消されることを期待したい。その時は、是非この目で確かめないといけないと思っている。

 ⇒ 都市鉄道全体の路線図を掲載しているサイト

 ⇒ 線路図(M1)を掲載しているサイト 

 ※ 参考サイト「NNN ASIA アジア経済ニュース」および「清水建設」のサイト。

 

・ベンタン市場の近くにある工事現場