四方山話

インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - ベトナムフィットネス紀行/日記

 

 

難儀しました、卓球場探し!( その2 )


 

泣く泣く戻ることに…

今度こそ!

 

■ 泣く泣く戻ることに… ■

 さて、一番当てにしていたところが「外れ」だったので「さて、どうしようか?」となった。そこで、宿の受付の女性にそのことを告げると、「ちょっと友達に聞いてみてあげる」とは言ってくれたのだが、なかなかその友達にも連絡が取れなかった。

 そこで「卓球用品を扱っているショップに行けば何かしら情報をえることができるだろう」と思い、再びグーグルマップで検索をかけてみた。すると、ホーチミン市の中心部に2店舗ほど専門店があるようで、そのうちの近い方に「行ってみるかっ!」ということになった。距離的には5qほどあるので、とてもではないが歩いて行ける距離ではなくタクシーを利用した次第である。

 ベトタムのタクシーは安くて乗りやすいのだが、いくら安くても5qほど乗ると10万ドン(日本円にして500円ほど)近くかかってしまう。私は、この時、市の中心地から離れたところに宿を取ったデメリットを痛感せざるを得なかった。(それでも、回数が少なければ問題ないが、結果的には何回も宿から市の中心までタクシーを利用することになってしまった。)

 タクシーの運転手が「この店じゃあないの!」と指を差した先を見ると、なんとシャッターが閉まっていたのである。「本当にこの店なのかな〜?」と思って看板を確認すると、「Bóng bàn」の文字が確認できる。「Bóng bàn」とは「Ping pong」のことである。間違いなくこの店である。せっかく来たのに、定休日か何かは分からないが閉まっていたのである。

 もうこれにはガックリである。本来なら、そのまま市の中心にあるもう1つの卓球用品の専門店に行けばよかったのだろうが、体調もあまりすぐれないということもあり乗ってきたタクシーでそのまま宿まで戻った。

 

■ 今度こそ! ■

 さて、別の日、「今度こそ!」とばかりに先日とは違うもう一方の卓球用品専門販売店の方にタクシーで向かった。店の近くまで来ると、タクシーの運転手は私が住所をメモした紙を見ながら、「え〜と、この辺だと思うのだが…」という感じで、極端にスピードを落として周りをキョロキョロし始めたかと思ったら「ああ、ここだ!」と車を停めてあるお店を指さした。

 私は、とりあえず閉まってはいないようだったので、運転手に料金を払ってタクシーを降りた。そして、まじまじとタクシーの運転手が「ここだ!」と言っていたお店をみた。まあ、シャッターが下りているわけではないので店舗内は確認できるのだが、とても薄暗く「え〜、やっているのかな!?」という一抹の不安はあった。もうこればかりは、実際に自分で確認するしかないので、薄暗い店舗の中に足を踏み入れた次第である。

 店舗の広さは6畳もないほどであった。左手にはガラスケースがありラケットやラバーなどが入っているようであったが、照明がないためよく確認ができなかった。それになによりそのガラスケースの前には長椅子みたいなものが置いてあって子供が寝ているのである。とても日本人の感覚からすると、「営業している」とは言えないような状態であった。

 私が店の中に入ると、30代半ばくらいの女性が近づいてきたので「Do you speak Englishi?」と尋ねると「Yes」との返事であった。そこで「ホーチミンで卓球ができる場所を探しているのだけど…」というと、店の奥の方にいた年配の女性(お母さん?)と何やら話し始め出した。

 そこで、私が「1ヶ所、当てにしているところに行ったが閉店していた」旨を伝えると、最初に応対してくれた若い方の女性が「〜、もう止めてしまったみたいよ!」と年配の女性に言うと、年配の女性の方は「あら、そうなの〜」みたいな感じの反応をしたのである。

 しばらく2人の間で会話があったあと、メモ用紙にいくつかの卓球場の住所を書いてくれた。そして「滞在しているホテルはどこですか?」と聞かれたので、「タンビン区」と告げると、「じゃあここが近いわ」とメモ用紙に書いた住所の1つを差してくれた。

 見ず知らずの外国人が突然やってきて「卓球場を教えてくれ」と言われたことに対して嫌な顔一つせず対応してくれたので、本来なら何か売り上げに協力できればとは思ったのだが、とりあえず必要なものはなかったので、私は丁寧にお礼を言ってそのお店を後にした。

 しかし、数歩も歩くと「やっぱり何もしないのも申し訳ないので、何かお菓子でも買うか!」というとこになり、近くのコンビニでポッキーなどのお菓子を3種類ほど買った。そして、再びお店に戻ると、「あれっ、どうしたんですか?」という表情をしたので「これ、食べてください」と買ったお菓子を手渡した。すると、「まあ〜、済みません。」ととても喜んでくれたので、あげた私としてもとてもうれしかった。