四方山話

インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - プロローグ

 

「 さて、どこでフィットネスするか? 」


 私の場合、「海外で少しフィットネスしたい」となったときの「海外」というのは、欧米は選択肢には全く入っていなく、それはアジアの国々を意味する。特に東南アジアの国々は経済成長率も高く、まだまだ発展途上にはあるが、それだけに新旧が入り乱れて活気があって面白い。プラスして、日本から近くて行きやすいし、物価が安いというのも非常に魅力的である。よって、今回も「アジアのどこにしようか?」としか考えていなかった。

【 中 国

 中国にはまだ1度も行ったことがないので「まだ1度も行ったことがない国」であれば最初に候補に挙がる国ではあるが、首都の北京あたりはおそらく東京よりも気温が低いだろうし、特に冬場は暖房に石炭を用いて大気汚染がひどくなるとも聞いているのでとてもそのような時期に行く気にはなれなかった。

 また、「上海まで南下すればかなり寒さも和らぐのでは…」と思いちょっと調べてみたのだが、2月から3月の平均最高気温は9度から14度なので「暖かい」とは言い難かった。まあ、香港あたりまで南下すれば寒さからは逃避できるだろうし、「完全に中国に飲み込まれる前にちょっと見てみたい」という気持ちがなくもない。ただ、「どうせだったらT-シャツ1枚で過ごせるくらいの国に行くかっ!」ということになった次第である。

【 フィリピン

 もうかなり前の話にはなるが、フィリピンには2回ほど行ったことがある。1回目はセブ島のみの3泊4日のダイビングツアーだったが、2回目は1ヶ月ほどかけて北から南まであっちこっち回ってみた。その時に感じたのが「フィリピンの旅はなかなか大変だ!」ということであった。何が大変かと言うと、街を歩いているとやたらと声をかけられ、それをかわすのにかなりのエネルギーが必要だった。

 それらの「声掛け」のほとんどは親切心から来るものではなく「女を紹介してやる」とか「カジノで一緒に儲けようぜ」などというもで、ガイドブックなどにも「うっかりついていくと身ぐるみはがされるケースがほどんどなので要注意」という注意書きが載っているほどである。当時は街を歩いていると「必ず」といってよいほど声をかけられ、フィリピンを旅する上では避けては通ることができないことだった。

 もう25年以上も前のことになりその辺の状況が現在ではどうなっているのかは分からない。フィリピンも2012年あたりからは毎年5%を超える経済成長が続いていて国民の生活も向上しているだろうから、かなりその辺の状況も変わっている可能性はあり「どうなっているか見てみたい」という気持ちはある。

 そこで決めました!

 グーグルの地図などを見て「どこにしようかな?」といろいろと考えてみたのだが、何回か未来世紀ジパングなどでベトナムのことが取り上げられ「15年振りにちょっと見てみたい」という気持ちがあった。また、前回、ベトナムに入る前にカンボジアに寄っているのだが、その当時は首都のプノンペンあたりでも「夜は銃を突き付けられホールドアップもあるのでなるべく出歩かない方が良い」と言われて治安もかなり悪かったが、現在では経済成長に伴い人々の生活レベルもかなり向上し、日系のイオンなど大型スーパーなどもできてかなり状況は変わってきているようである。(まあ、だからと言って治安が極端に良くなったとは思っていないが…)その辺も少し肌で感じてみたい。

 そして、ある程度旅慣れているバンコクで「少しゆっくりしたい」と言う思いもある。バンコクは10年振りだが、おそらくバンコクあたりになると10年経ったからと言って極端に変わっているとは考えづらい。ただ、去年のプミポン国王の死去が人々の生活にどのような影響を与えているのかも見てみたい。よって、今回はインドシナ半島の4ヵ国を回ってみることにした。「アジアの最後のフロンディア」と呼ばれているミャンマーは今回初めて訪れることになる。いや〜、ちょっと楽しみだな〜。

Vietnam

Cambodia

Thailand

Myanma