四方山話

インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - プロローグ

 

「 宿を決める前に:どこで汗を流すか? 」


 「行く場所が決まった」→「航空券を購入した」となったら、次は宿の予約で、旅における必修項目の一つとなる。まあ、よっぽどのハイシーズンでない限りはどこかしら泊まるところはあるのだろうから、現地で実際の部屋を見て納得したうえで決めるのが確実なのだろうが、はやり今までに1度も訪れたことがない土地で、しかも海外となればそれなりに宿探しにエネルギーが必要となってくるので、出発前から決まっていた方が気がずいぶんと楽である。

 通常の観光旅行であれば、「宿泊料」を除いた場合、基本的には「観光しやすい場所」が宿を決める上で大きなウエイトを占めると思われるが、私の場合は少し異なり「フィットネスに近いところ」が外せない条件となる。どういうことかというと、利用すると思われるフィットネスクラブに近い宿がベストなのである。

 つまり、このフィットネス紀行の場合、泊まるところを決める前に、まずは利用するフィットネスクラブを決めなければならない。そしてそれが決まったら、「そこに近い場所」で宿探しをすることになる。現地でのフィットネスクラブの利用は、夜の賑やかな時間になり、汗を流して宿に帰る時間は10時は過ぎると思われる。よって、宿がフィットネスクラブに近ければ近いほど楽だし、海外となれば治安面からも安心ができる。

 私が15年ほど前にベトナムに行ったときには、まだまだ「フィットネスクラブ」などというものは存在していなく、いわゆる「筋トレジム」みたいなところで何回か筋トレをしたのみであった。しかし、経済発展が続く今日のベトナムでは、所得の増加とともに健康志向の高まりもあって最新式のマシンや立派なスタジオを備えたフィットネスクラブがかなり増えているようである。今回はそのうちの一つを利用し、現地の人がどのようにフィットネスライフを楽しんでいるのか見てみたいと思っている。う〜む、とても楽しみだ!

 

 以下は「世界経済のネタ帳」というサイトに掲載されているベトナムの経済成長率の数字を参考にして作成した表となる。青い線は経済成長率を%で表し、オレンジの棒グラフは国民一人当たりのGDPの推移を表したもので、単位は米ドルとなる。これを見るとベトナム人一人当たりの所得が年々増えているのが分かる。