四方山話

インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - プロローグ

 

「 絶対に無理です! 」


 私が「よしっ、酒を止めるぞ!」と決意したのは2013年の9月である。現在は2017年の2月になるので、それからおよさ3年半の月日が経過したことになる。おそらく2014年の正月になると思うのだが、1回だけお猪口に入っている日本酒に少しだけ口をつけたことがあるが、それ以外は全く「飲む」と言う意味ではアルコールは摂取していない。(まあ、「みりん」などのように食品などに含まれている場合は別だが…)

 禁酒をする前は、病気になって体調が悪く「とてもではないが飲みたいとは思わない」という場合を除いて毎日のように飲んでいた(主に発泡酒を)。よって、場合によっては1年365日全く酒を抜かない年もあったかもしれない。飲みすぎた翌日には「頭がいて〜!」となることもときどきはあったわけである。(ビールや発泡酒だけ飲んでいれば問題ないのだが、焼酎などのあるコース度数が高い酒を飲むときは要注意)

 そんな毎日のように飲んでいた人間が酒を断ったわけだから、この約3年半の禁酒の道のりは決して平坦であるはずがない。「ほらほら、夏はビールが美味しいぞ!」とか「眠れないときに飲むとぐっすり眠れるぞ!」と迫りくる大波を何とか避けながら沈没をせずに航海を続けてきているわけである。特に、父親が亡くなって少し不眠の日々が続いたときは「飲んじゃおうかな!」という強い思いに駆られたが、何とか我慢した。

 ただ、海外に出てまでも「日本と同じように絶対に飲まないぞ!」という強い意志は残念ながら持ち合わせていない。これはもう絶対に飲んじゃうわけである。海外では気も緩むし、アルコールは格好の睡眠薬となりよく眠ることができる。

 反面、「せっかくこれまで止めてきたのに…」という相反する気持ちがないでもない。まあ、2〜3日なら我慢できなくもないが、1週間は持たないのは明らかなので、変に「できるところまで我慢してみよう!」などとなるのは無駄な抵抗ということになる。

 実は、前回の「韓国フィットネス紀行」のときも、8ヶ月間禁酒をしている最中に出かけてている。つまり、8ヶ月ぶりにソウルでアルコールを入れたわけだが、翌日は二日酔いでグロッキー状態となった。(ビールのあとに焼酎を飲んだのがマズかった!)そして、最悪なことに帰国後はそのまま旅の延長で飲み続けてしまったわけである。今回はそれだけは避けたいところだ。

 おそらく今回の40日間の「フィットネス紀行」では飲まない日はないのではないかと思っている。「きっと昼あたりから食事と一緒に飲んじゃうだろうな〜」という懸念はあるが、夜はフィットネスに行くので「のどを潤す」程度にしておかなければならない。(さすがにアルコールの匂いをプンプンさせてフィットネスをするのはマズい)

 もちろん、帰国後は直ちに禁酒を再開するつもりでいるが、正直「飲み始めてしまうとまた禁酒をするのは辛いだろうな〜」という不安はかなりある。事実、前回はフィットネス紀行がきっかけで禁酒に失敗しているわけだが、「今回は、前回の韓国の時とは違うのだ!また必ず禁酒を再開するぞっ!」と自分に言い聞かせるようにしている。飲む前は必ずこの呪文唱えるつもりだ。さて、しばらく「アルコール」という名の合法麻薬に身を染めることになりそうだ!

 

 以下は前回の10年前の「フィットネス紀行」の時に飲んだビールの数々。特に東南アジアの国々は日本と比較して物価が安いのでビールを気兼ねなく飲むことができる。日本だと、どうしても「発泡酒」になってしまうが…。