フィットネスの勧め 語句解説

日記 - 2018年 - 6月

 

6月11日(月) 「 情けないったらありゃしない!( その6 ) 」

 

 引いた血の気が戻るように頭を下にして身体全体を斜めにしたからと言って、そう簡単に気分が悪くなったものが回復するわけではない。意識が遠くなっていくほどではなかったが、気分の悪い状態はしばらく続いた。そして、指先に付けていた心拍数 (heart rate) と末梢の血流の状態をモニターする機器から「ビィー」という警報音 (alarm (sound)) のようなものが発せられた。

 医師は「んっ、どうしたんだ?」と一言発してモニターの数字を見て私にこう尋ねた。「マラソンとか、かなり心肺持久力を要するようなスポーツをやっていたことがありますか?または、以前にお医者さんから心拍数が低いと言われたことがありますか?」

 私は、膝を痛めて以来、それほど頑張って心肺持久力 (cardiorespiratory endurance) を要するようなエクササイズは行っていなかったので「一応、筋トレはしていますが…」とだけ答えた次第である。でも、よくよく考えていると、過去に医師から「ちょっと心拍数は低くめですね」と言われたことはある。そのころはエアロをガンガンにやっていたころで、もう20年近くも前のことになるが…。

 麻酔の担当医から「心拍数が40を切っているんです。それに加えて、末梢の血流量 (blood flow) もかなり低いのですよ。100ないし…」と言われる始末。そして「どうしましょうか?」と言うのである。私は「「どうしましょうか?」って?」と聞き返すと、彼は「今ここでオペをしなかったからと言って命にかかわるわけでもないですし、それにまだ麻酔は使っていません。今、点滴しているのは、ただの水です。」