フィットネスの勧め 語句解説

日記 - 2019年 - 1月

 

1月10日(木) 「 やべー、やっちまった!(その4) 」

 

 「 いざというとき 」はいつ何時やってくるか予想がつかない。「 できれば逢ってみたいものだ! 」と思ったとしてもそう簡単に遭遇することが熊であるが、「 こんなところに出てくるわけがない 」と思われるようなところで出くわしたりするものである。事実、毎年のように経験豊かな (experienced) 地元のキノコ採り名人が熊の犠牲になるニュースを耳にする。

 つまり、「 今までは大丈夫だったから… 」といってこれからも安心とは限らない。できれば不測の事態 (contingency) に常に備えておくに越したことがない。そして、備えをしたからと言って安心はできない。その備えたものがいざというときに使えなければ備えた意味がない。

 備えたものを長い間押し入れなどに入れておけば「あれ〜、これ、どうやって使うんだっけ?」となるのはよくあること。備えと同時にいざという時に使えるようにしておく準備も怠ってはならない。よって、新たな熊除けスプレーを購入後、何回か専用のホルダーに入れ、腰から提げて片手でホルダーから出してストッパーを取り外す練習をした。あたかも、アメリカの開拓時代 (frontier period) のガンマンが銃の早打ちの練習をするかの如く…。

 それで、去年の12月の中頃のことだったと思う。何回か練習を繰り返し「さて、終わりにするか…」とベルトから熊除けスプレーの入っているホルダーを外して、外れているストッパーをレバーに差し込もうとした時のことである。「プシュッー!」とけっこう勢いよくガスが出る音が聞こえてきたので、思わず「んっ、今のは何の音だ?」と首を傾げてしまった。