フィットネスの勧め 語句解説

日記 - 2019年 - 1月

 

1月9日(水) 「 やべー、やっちまった!(その3) 」

 

 新しく購入した熊除けスプレーにも、当然のことながら誤噴射を防ぐためにレバーにストッパーが付いている。しかも、ベルトなどにぶら下げて携帯できるようにホルダー付きとなっている。新しいタイプのものだけあって、今までのようにピンタイプとは異なり、いざという時のために「 ホルダーから取り出す ⇒ ストッパーを外す ⇒ レバーを握って噴射する 」という一連の行為が片手で完結できるようになっている。

 

 単純な動きではあるが、やり慣れていないととっさの時にはできない。つまり、自分めがけて鼻息荒く突進してくる熊がいれば、たとえ過去に経験していたとしても少なからず平常心 (composure : 平静)ではいられない。そして、それが初めてのことであればなおさらである。間違っても背を向けて逃げ出したりしてはいけない。熊の走る速さは時速40キロから50キロほどと言われているので、逃げ切れるわけがない。

 つまり、熊に背を向けて走って逃げる行為は、自ら天国の階段を駆け上っているようなもの。よって、毅然とした態度 (firm attitude)、いや、この世のものとは思えない (unearthly) 鬼のような形相で奇声 (strange sound) を発しながら熊に立ち向かっていかなければならない。

 そのようなときは両手を広げて「何やってんだ、コイツ?!」と思われるようなダンスを踊るのも有効な手段 (effective measures) に違いない。熊が一瞬でも「???」と思って突進するスピードを緩めれば助かる可能性は出くる。

 ただ、みんながそのような行為ができるわけではない。特に私のような小心者は、自分に突進してくる熊の姿を見て、「全身フリーズ」してしまう可能性は大である。よって「とてもそんなことはできそうにない…」と思うのであれば熊除けスプレーを携帯する必要がある。

 もちろん、ただ「携帯すればよい」というものではない。いざという時のためにすぐに使用できる体勢を整えていなければならない。ザックなどに入れていれば、突進してくる熊に対して取り出すことはほぼ不可能。よって、ホルダーなどに入れてベルトにぶら下げておくのがベストとなる。