さて、次に我々の身の回りにあふれている合成樹脂であるプラスチックについてちょっと調べてみた。まず、プラスチックは大きく、熱を加えると柔らかくなる「 熱可塑性プラスチック (thermoplastic) 」と熱を加えると固くなる「 熱硬化性プラスチック (thermosetting plastic) 」に分けられるよう。
つまり、私たちが普段の生活において目にするプラスチックのそのほとんどが「 熱可塑性プラスチック 」になると思われる。それで、その「熱可塑性プラスチック」も以下のように、汎用プラスチック (commodity plastic) 、エンジニアリング・プラスチック、そしてスーパーエンジニアリング・プラスチックの3つに分類する (classify) ことができるようである。
そして、身の回りによく見られる汎用プラスチックの中でも、特に生産量 (amount of production) の多い4種類を「 四大汎用プラスチック 」と呼んでいるらしい。
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名称 |
略語 |
主な特徴 |
1 |
ポリエチレン |
PE |
プラスチックの中で最も生産量が多く、容器や食品の包装用のフィルムなどとして多く使用される。
種類 ) 大きく2つに分類できる。
・高密度ポリエチレン (HDPE) ・低密度ポリエチレン (LDPE)
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2 |
ポリプロピレン |
PP |
汎用プラスチックの中で最も比重が小さく、もっとも耐熱性がある。
吸湿性がなく耐薬品性に優れているため、容器や文具、自動車の部品などに利用される。
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3 |
ポリスチレン |
PS |
スチロール樹脂とも呼ばれる。
種類 )大きく2つに分類すると
・ 汎用ポリスチレン(GPPS):透明
・ 耐衝撃性ポリスチレン(HIPS):ゴム成分を加えて乳白色
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4 |
塩化ビニル |
PVC |
ポリ塩化ビニルとも。排管などに用いられる筒状の製品は塩ビ管などとも呼ばれる。
・製品化のためには、柔らかくする成分(可塑剤)と劣化を防ぐ安定剤を加える。
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また、「五大汎用プラスチック」という言葉も使われるみたいが、上の4つに何をプラスするかは諸説あるようだ。
・ ポリエチレンを低密度ポリエチレン(LDPE)と高密度ポリエチレン(HDPE)の2つに分ける。
・ ABS樹脂(ABS)を加える。
・ ポリエチレンテレフタレート(PET)を加える。