フィットネスの勧め 語句解説

日記 - 2019年 - 6月

 

6月27日(木) 「 人類誕生(その3) 」

 

 「 直立する人 」という意味の、180万年から5万年前に生存していた原人のホモ・エレクトスだが、一部はアフリカを離れユーラシアへ拡散していった。「 ジャワ原人 」や「 北京原人 」と呼ばれるものはこのアフリカを出たホモ・エレクトスと考えられている。

 一方、誕生の地であるアフリカに残ったホモ・エレクトスの中には、頑丈な身体を維持しながら更に頭脳の容積 (capacity) を拡大していった新たな (species) が誕生する。それが「ホモ・ハイデルベルゲンシス」( 約70万〜20万年前 )である。のちに新人と呼ばれる「ホモ・サピエンス」と進化していく。

 もちろん、全てのホモ・ハイデルベルゲンシスがホモ・サピエンスとなるわけではない。その一部はネアンデルタール人( ホモ・ネアンデルタレンシル )へと進化していった。約50万年前にアフリカを出てユーラシアへ拡散したホモ・ハイデルベルゲンシスの一部が進化した種だ。つまり、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人は共通の祖先を持つことになる。

 このネアンデルタール人の身体的特徴 (physical feature) は、ホモ・サピエンスのものとはかなり異なり、高緯度 (high latitude) で寒さの厳しい地に生息するにふさわしい体形 (body shape) に進化していった。体熱の放散 (radiation) を防ぐために四肢は短くなり、常に強烈な日差し晒されているアフリカとは異なり、肌の色もだんだんと白くなっていったのである。