フィットネスの勧め 語句解説

日記 - 2019年 - 6月

 

6月28日(金) 「 人類誕生(その4) 」

 

 約50万年前にアフリカを出てユーラシアへ拡散したホモ・ハイデルベルゲンシスの一部が進化したネアンデルタール人、寒冷地 (cold region) に適応し、ホモ・サピエンスと比較すると明らかに屈強な身体となっている。一見、生存していくには有利な条件 (advantageous term) に思えるが、種としては約4万年前には絶滅している (exterminate) 。

 番組ではその理由の1つとしてグループを構成する人数を挙げている。ホモ・サピエンスに比べるとネアンデルタール人の方がグループを構成する人数が明らかに少ない。ヨーロッパのいくつかの洞窟では同時期に生存していたと思われるネアンデルタール人とホモ・サピエンスの骨が発掘されているが、ネアンデルタール人が暮らしていた洞窟では多くても十数体の人骨 (human bone) が発掘されているのに対して、ホモ・サピエンスが暮らしていた洞窟では多い場合には100近い人骨が発掘されることがあるようだ。

 このグループを構成する人数は技術や知識の伝承 (transmission) に大きな影響を与える。つまり、グループの人数が多いほど技術や知識の伝承がスムーズに行われる。その1つの例として石器 (stone implement) を挙げていた。ホモ・サピエンスが用いていた石器は時代を追うごとにより鋭利に使いやすくなっていったが、ネアンデルタール人の用いていた石器はほぼ同じような形状を保ったままだった。