さて、サドル下の金属製のバネの固定部分が完全に分離してしまったわけである。まあ、そのまま使用できないこともなかったが、サドルの位置が安定しなくなってしまったので、漕いでいて非常に違和感があった。

　よって「 別に新品でなくてもいいので、今まで何回かタイヤやベルト交換でお世話になっているお店で「 中古でいいので、ありますか？」と聞いてみるか！」と一瞬思った。でも、すぐに「 待てよ！ちょっとダメ元でいいので修理してみるかっ！」と、持ち前の「 そう簡単に捨ててたまるか！」スピリットが湧きあがってきた次第である。

　そこでまず行ったのが、これまでも何回か経験しているハンダゴテ (soldering iron) を使用する方法。完全分離してしまったプラスチックの部分に熱したハンダゴテを当てプラスチックを溶かして接着する (adhere) 方法となる。これまでもハサミの柄の部分を修理するときに用いているので、それなりの効果 (effect) は実感できている。

　ただ、実際にやってみて、「 だめだこりゃ！」と数秒で断念してしまった。まず、形状的に非常に作業がしづらいし、ハサミの柄などの補修と違って熱する部分が広範囲 (wide range) に渡るため、普通のハンダゴテではもろ「 パワー不足 」感は否めなかった。