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■ ライン川下り ■

 アルプス山脈に降り注いだ雪はその麓に大小の沢山の湖を形作っている。その一つにスイスのトーマ湖というのがある。また、トーマ湖からも水の流れが生まれドイツ、オーストリア、スイスの国境にあるアルプス地方ではレマン湖に続いて大きな湖のボーデン湖に注いでいる。

 再び、ここから大きな水の流れが生まれスイスの西の町バーゼルに向かう。そこから北上し、ドイツとフランスの境界線をなし、工業都市であるカールスルーエ(独)の少し南からドイツ国内を流れ、北上を続けてオランダに入り、最後には2つに分岐して北海へと注いでいる。

 それがライン川である。全長はおよそ1,233キロ、そのうちドイツ国内を流れているのは698キロで、ドイツ国民はこの川を「父なる川」と呼んでいる。

 「ライン下り」は文字通り、ライン川を観光船によって下るクルーズである。もちろんドイツ国内の698キロを全て下るものではない。その内の「ロマンチック・ライン」と呼ばれるライン川の両岸に多くの古城が点在しているマインツからコブレンツ間が中心となる。

 クルーズ船はレストランなども備えたそこそこの大きさの船で、ここでも日本人のツアーの旅行客が目立つ。所要時間は約4時間半で、まあ、長くもなく短くもなくと言った時間といったところなのかな〜。

 この間のライン川の両岸はほとんどが小高い丘となっており、その中腹や頂上に古城が点在し、多くの場合、その周りはワイン用のブドウ畑となっている。

 古城の形や大きさはいろいろとあり、中には廃墟と化したものも見受けられる。もちろんそれぞれに名前が付いているだろうし、そのあたりも「地球の歩き方」あたりに書いてあったのだろうが、歴史にほとんど興味のない私にとってみれば、とりあえず全て「城」なわけである。まあ、雰囲気だけは楽しませていただいた。

 

 

■ コブレンツのユース ■

 コブレンツでもユースに宿泊した。「地球の歩き方」には「古城のユース」とあり、「どんな感じなのだろう?」と少し楽しみであった。

 ドイツではお城がユースになっているところがいくつかある。ちょっと不謹慎な言い方かもしれないが「これだけあるんだから少しくらいいいんじゃないの」という感じになってくるほどその数は多い。

 ただし、今回利用して不便だなと思うのは、通常、お城は丘の中腹や頂上にあり、当然のことのように利用する場合はそこまで登っていかなければならない。5分や10分くらいであれば、「ちょうど運動によい!」となるが、コブレンツのユースは「徒歩30分」とある。

 背にはバックパック、片手にはデイパックを持って「30分の登り」というのはけっこうしんどい。「辛いな!早く着かないかな〜」とウダウダ言いながら登っていると、一台の車が脇を通り過ぎたかと思うと急停車した。何事かと思っていると、ドアが開いて「ユースへ行くんでしょう!?」と手招きしている。

 「ラッキー!」とバックパックを下ろしてお邪魔することにした。ただ、車はローバーの「ミニ」で中はかなり狭く、膝の上に背負っていたバックパックを乗せてかかえ、デイパックは足元に置いた。小さなトランクに目一杯荷物を詰め込んだごとく、全く身動きが取れなかった。

 前の席には30代半ばくらいのご夫婦が、そして後席の私の横には小学校の低学年くらいの息子さんが乗っていた。軽く挨拶をし、今までの旅の工程を話しているうちに古城のユースが見えてきた。下車をし「ダンケシェーン」つたないドイツ語でお礼を言い受付に向かった次第である。

 フロントで受付をし、自分のベッドを確保した。かなり曖昧なのだが、当時のヨーロッパのユースでは飲酒は許されていたように記憶している。それとも外で飲む分には構わなかったのかな〜。

 ただ、はっきりしていることはユースの中ではビールなどの種類は販売していなかった。よって飲む場合は外で購入しなければならないのだが、とてもこの日はユースまでの上り坂のことを考えると、そうしようという気力は残っていなかった。

 

 

 

備考