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トッピクス-海外(その2)

 

 

 

 後味悪くタンジェの街を離れ、カサブランカへ移動する。モロッコは鉄道よりはバスの路線網が発達しているため、旅行中は全てバスを利用した。

 アルバムより

「9月4日、5:30am カサブランカ着。 タンジェから約7時間かかった。料金は50ディルハイムで日本円にして約2,000円ほど」

 「カサブランカ」という地名は、中年と言われる年齢以上の人であれば1度くらいは耳にしていると思う。その理由は同名の映画があるからだ。ちょっと調べてみたのだが、1943年にアメリカで公開され、日本ではその3年後の1946年に公開されている。

 もちろん私が生まれるはるか前なので、劇場に足を運んでいるわけがない。「あれ、観たことあるのかな?」などと首をかしげてしまうのだが、ときどき過去の名作を取り扱ったテレビの番組などでも話題になる映画なのでそれで知っているのだと思う。

 あと、日本の歌謡曲の題名あたりでも「カサブランカ」を用いたものがあったような気がしたので、これもちょっと調べてみると、「哀愁のカサブランカ」(郷ひろみ)や「カサブランカ・ダンディ」(沢田研二)などがあった。「抱きしめ〜るといつも君は〜♪♪洗〜った髪の匂いがしたよ〜♪♪」

 さて、グラナダから一緒に旅をしている相方だが、カサブランカで体調を崩してしまいベッドから起き上がることができなかった。なんとか食欲は多少あったので、私が体調が悪くても喉を通るような食べ物や飲み物を外に買いに行ってあげていた。そのためかどうかは分からないが、カサブランカで観光をした記憶がほとんどないし、写真も町並を撮ったものばかりで、観光地は訪れていないのかもしれない。

 旅の疲れが出たのだろう。幸いにも2日ほどでかなり体調の方も回復してきた。ただ、ここからは別々の行動を取ることになった。私は内陸部のマラケシュを目指し、彼の方は、ちょっとこの辺の記憶は曖昧なのだが、スペインに戻っているはずだ。

 もう名前すら思い出せないのだが、確か住まいは神奈川の湘南の方だったと思う。そして中華料理店で働いているようなことを言っていたと記憶している。別れ際、「世話になったね。帰国したらぜひ店の方に遊びに来てくれ。好きなものをごちそうするよ!」と声を掛けてくれたが、それ以来彼とは再会はしていない。

 

 

備考