四方山話

インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - カンボジアフィットネス紀行/日記

 

 

フィットネス下見


 プノンペンに到着した日、部屋に案内され、とりあえず必要なものをバッグから出して一休みすると「とりあえず見学しに行くか!」ということで、この旅に出る前から目を付けていた「Superfit fitness and health club」というフィットネスクラブに出かけてみた。宿からは1.3qほど離れ、歩いて15分くらいかかった。

 建物正面のガラスの扉を開けると受付があり、30代半ばくらいの男性がいたので「1日でも利用できますか?」と尋ねると「大丈夫です。利用料は10$となります。」との返事であった。日本円にして1,160円ほどである。そして、その男性は付け加えた「よろしかったら中を案内しますが…」と。もちろん、「お願いします」と答えた次第である。

 まず、1階のプールから案内された。ちょっとうる覚えになるのだが、長さが25mで(おそらく)、4コースくらいあったように記憶している。日本のフィットネスクラブに見れる平均的な大きさのものよりは気持ち小さ目であった。そして、1階にはロッカールームがあるのだが、そのロッカールームの隣はサウナになっていて、水風呂やジャグジーなどもあり「なかなか充実しているな〜」という印象は持った。

 続いて、フィットネスのメインフロアである2階に移動したのだが、なんと卓球台が2台ほど置かれた部屋が目に入って来た。私が、「やる人はいるのですか?」と尋ねると、「夜、ときどきやっている人を目にしますが、日本ほど人気があるスポーツではないですよ。」との返事であった。

 その後は、筋トレのマシンやフリーウエイトが置かれたスペースを見せてもらったが、一通りの器具は備わっているようだったし、スペース的にも余裕をもってマシンなどは配置されていて、日本の中程度のフィットネスクラブの規模はあったように思われた。

 よって、「こんなので10$も取られるのか!?」という感じはなく、毎日ではないにしても「2日間くらいは通ってもいいかな〜」くらいは思っていた。ただ、結果としては、そこを利用することは1回もなかった。その理由は…。

 1. 宿から徒歩15秒のところに筋トレジムがあった。

 2. 帰り道が少し心配であった。

 2の「帰り道が少し心配であった」だが、私が15年前に初めてプノンペンを訪れたときは、まだまだ治安が悪く「夜の外出は極力避けたほうがよい」とガイドブックなどにも記されていた。その理由は、ホールドアップ(銃を突きつけられて金品を奪われる)が頻発していたからである。よって、その時は、夜はずっと宿に留まりどこかへ出かけた記憶は一切ない。私には、まだその時の印象が強く残っていた。

 今回、宿の人にも「夜、遅い時間、10時から11時くらいだけでも出歩いて大丈夫か?」と尋ねると、「大丈夫だとは思うけど、パスポートや大金は持ち歩かない方が良い」とアドバイスを受けた。まあ、フィットネスに通うのにパスポートや大金を持っていくつもりはなかったが、それでも「大丈夫かな〜?」という一抹の不安はあった。仮に金品は奪われないにしても、「危害を加えられない」という保証は一切なかったわけだ。

 もちろん、特に悪い印象を持たなかった「Superfit fitness and health club」を利用しなかった一番の大きな理由は、「宿のすぐそばに筋トレジムがあった」というのは言うまでもない。

 

・ Superfit fitness and health club

 立派な建物で、室内は冷房も聞いていたような気がする。まだまだこの手のフィットネスクラブは、一般の人からしてみれば「とても高くて通えない」という状況にあるのかもしれないが、私が見学に行ったときに利用していた人たちの多くは現地の人のようであった。

 

・ なんと宿の目と鼻の先にトレーニングジム!

 グーグルの地図で検索をかけたときは全く分からなかったが、宿の斜め向かいに筋トレジムがあったのである。1日単位の利用も可能で、1回 3,000リアル (約87円ほど) となる。設備は「Superfit fitness and health club」とは比べ物にならないが、短期の利用だったので「近いというのは便利だ!」というのを実感せざるを得なかった。

・ 室 内

 中はけっこう広く、フリーウエイトを含めて一通りの筋トレマシンは揃っている。また、下の写真では分かりづらいが、奥の方にはサンドバッグも吊るされている。

・ カーディオマシン

 筋トレ系の器具のみならず、有酸素系のマシンも数は多くないが何台か設置されている。

 結果として上のジムは4日間利用した。いや〜、「近い」というのは非常に便利で「ちょっと30分くらいやってくるかっ!」と言う時でも気軽に行ける。シューズなども、それほど厳しいルールがあるわけではなく、外履きのまま利用しても何も言われない。

 バンコクに向かう日も、通常なら「今日はバンコクまで移動しなければならないのでやめておくか」となるところだが、徒歩15秒だから「30分だけでも汗を流しておくか!」となった。