四方山話

     

インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - ミャンマーフィットネス紀行/日記

 

 

突然の腹痛、下痢、嘔吐 ( その1 )


 

 宿の周辺を、午前中散策していたときのことである。胃のあたりに違和感を覚えたため安全をみて宿に戻った。特に宿に戻ってからは痛みが増すようなことはなく食欲もいつものようにあったので、昼食は宿か50mほど離れたところにある居酒屋に行き「豚しょうが焼き定食」を食べた。3,000チャットなので日本円にして250円ちょっとなる。味噌汁は、「もしかしたらお酢でも入れているのだろうか?」と思うほど酸味があったが、決して飲めないほどではなかった。それ以外はまずまずと言ったところであった。

 昼食後、宿の自分の部屋にもどりベッドの上で横になっていると、だんだんと胃のあたりがキリキリと痛むようになっていった。それでも「すぐに治まってくれればよいのだが…」と願いながらベッドに横になって休んでいたのだが、その願いもむなしく刺すような激しい痛みに変わっていき、思わず「いてててて〜」と声を上げなければならないほどになってしまったのでる。そして、例の水便の復活となった。

 しばらく便座に座っていると落ち着いてきたので再びベッドに戻って横になった。「ベトナムでもらった薬が半分近く残っているので夕食を済ませてから飲むとするか…」と思いながら、引き続き横になって休んでいたのだが、今度は胸のあたりが少しムカムカするようになってきた。「気のせいだといいんだけど…」という思いも再びむなしく、ムカムカは吐き気となり急いで便器の前にひざまずいた次第である。

 こみ上げてくる吐き気を「オエッ!オエッ!」としながら便器に手をついてしばらく様子を見ていた。もちろん、「吐いてたまるか!」となるような場面ではないので別に我慢していたわけではないのだが、なかなか出てこなかったので非常に辛かった。それで、ようやく出てきたかと思ったら、ほとんど内容物がないのである。まあ、そのためになかなか出てこなかったのかもしれない。

 その後、胃の刺すような痛み、下痢、そして嘔吐が周期的に襲ってきた。場合によっては、便座に座りながらバケツを抱えなければならないこともあった。そんなことを繰り返すうちに「ちょっとこれはヤバイかもしれない…」という思いに駆られ、土曜日の夜の8時は過ぎていたがフロントまで下り行った。そして、ホテルのスタッフに「下痢と嘔吐を繰り返して非常に辛いので医者に連れて行って欲しい」と告げると、「よし、分かった。通常はこの時間はもう閉まっているが、外国人の旅行者ということでなんとか見てもらえると思う。」という返事をもらった次第である。

 しばらくすると「じゃあ、案内するから…」とスタッフの一人と一緒に宿を出たのだが、4分ほど歩いたかと思うと小さな店舗のようなところを指差し「ここがクリニックです」と言い出すのである。待合室とその前の通りには壁などはなくすっかりオープン形式になっているような場所であった。

 正直言って、もっと大きくて立派な病院に連れて行ってくれるものだとばかり思っていたので「えっ、ここ?」という不安は大きかった。しかし、「こんな小さな病院じゃ嫌だ、もっと大きな病院に連れて行ってくれ!」とも言えず、だれもいない待合室にスタッフと一緒に足を踏み入れた次第である。