四方山話

     

インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - ベトナムフィットネス紀行/日記

 

 

3月2日(木): 証明写真


 

 カンボジアの訪問にはビザが必要で、もちろん日本でも取ることができるのだが、現地でより安く、しかも簡単に手に入れることができる情報を得ていたため事前に取得することはなかった。また、ビザの取得には写真が1枚必要で、出発前に用意したつもりなのだが、どうしても見つけることができなかった。それで、「仕方がない。写真を撮ってくれるところを探すか!」ということで街中をブラブラしてみた。
 ホーチミンに到着してから街中はけっこう歩いていて、「こんなことろに証明写真を撮ってくれるような店舗があるんだ」と気づいていたのでそれほど苦労せず見つけられるのではないかと思っていたのだが、いざ必要に迫られて探そうとなるとこれが難儀であった。
「Photocopy」の看板を掲げている店舗は多いのだが、どうもコピーの専門店のようで、中をちょっとのぞいてみたが、店の中にはコピー機が何台も並べられてい写真を撮るようなスペースや機器は見当たらなかった。よって「証明写真を撮ってほしいのだけど…」と聞いてみる気にもなれなかった。
 また、ときどきではあるが「 Photo Studio 」という看板を掲げている店舗もあり、明らかに写真を撮るための店舗であることは理解できた。しかし、ちょっと中をのぞいてみると、店舗のなかに飾られていた写真はすべて額に入れられた記念写真であった。日本で言うならば、七五三とか成人式、または結婚記念日などに撮られたようなものばかりで、とても証明写真を撮るような場所には思えなかったので店舗の中にまで入って尋ねるようなことはしなかった。
 そして、キョロキョロしながら1時間半も歩いただろうか、「Photocopy」の看板を掲げてはいたのだが、店の奥に写真を撮影するようなスペースがあったので「ビザ用の写真を撮ってもらいたいのだけれど」尋ねてみると「OK」との返事が返ってきた。
 60代半ばくらいの女性が、大きさのことなる証明用写真の写真が貼られたサンプルを見せてくれたので、この「縦6p、横4cmの写真を1枚撮って欲しい」と告げると「4枚で1セット」とのことだった。料金を尋ねると5万ドンで、日本円にして約250円となり特に高いとも思わなかったのでお願いした次第である。
 私は、基本、フィットネス以外は眼鏡をかけていて、このときも眼鏡をかけながら写真を撮ってくれるところを探していたわけである。カンボジアへも当然のことながら眼鏡をかけながらの入国になるであろうから、眼鏡をかけたまま指示されたイスに着席したわけだが、いざ写真をで撮ってもらう段階になると「眼鏡はとってくれ」というのである。

 「いや〜、このまま撮影ししてもらいたいのだけど…」と言っても、やはり「いや、取ってくれ!」とのことであった。私も「まあ、いいかっ!」という感じでそれ以上強く主張することもしなかった。おそらくフラッシュの関係なのだろうと思われた。
 写真が出来上がるのに5分もかからなかったような気がする、出来ばえもそこそこきれいに撮れていた。支払いを済ませた後、今日の目的である戦争証跡博物館に向かった。

 

・ 撮ってもらった証明写真

 何事でもそうなのだろうが、いざ必要となって探そうとなるとなかなか見つけられないものである。後々、宿のすぐそばに証明写真を撮ってくれるところがあることが分かった。まあ、人生なんてそんなものである。下準備を入念にすればまた違うのだろうけど、残念ながらそういう性格には生まれてきていないのである。