四方山話

     

インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - ベトナムフィットネス紀行/日記

 

 

California Fitness & Yoga : こんなレッスンを受けてみた。


 

 お腹の調子が良くないということもあり、当初予定していたほどフィットネスクラブには通うことができなかった。私が受けたレッスンは以下になる。

 

■ ダンス・リズム ( Dance Rhythms ) ■

 まあ、レッスンの名称からダンス系のレッスンであることは理解はでき、「エアロじゃあないんだろうな〜」くらいの感覚はあった。レッスンの10分ほど前になったのでスタジオに入ると、4人ほどすでにスタジオで軽くウォーミングアップをしていた。全員が女性で、しかも20代前半くらいの若い子であった。(オジサン的にはうれしいが、正直「大丈夫かな〜」という思いが強くなっていった)

 すると、まもなくインストラクターらしき男性がスタジオに入って来て、私に気が付くと「あれっ?」という感じで近づいてきて英語で話しかけてきた。「初めてですか?このクラスはダンスのクラスで、ヒップホップとか○×■※とかいろいろなダンスをミックスさせたクラスなんです。もしあれだったら、隣でズンバのクラスもやっていますが…」というので、「OK,OK」と答えると「じゃあ、楽しみましょうね!」と言って音楽の用意を始めた。気のせいか、ちょっと「おかま」が入っているような感じのインストラクターであった。

 まあ、何となく「今風のダンスのクラスなんだろうな〜」くらいの予想はしていたので、彼からレッスンの説明を受けても別段驚くことはなかった。ただ、ホームにしているフィットネスクラブでは通常は受けることがないクラスである。ヒップホップも、もう20年近く前に1、2回受けたことがあるが、どうもあのクネクネ・カクカク系の動作が苦手で、「オレには合わん!」ということでそれ以来受けたことがない。

 レッスンが始まるころには受ける人数は8名くらいになっていた。まあ、細かい動作まではちょっと記述はできないが、エアロと決定的に違うところはフロアに膝をついたり、四つん這いになったりする動作も出てくる。

 60分のクラスで、軽くウォーミングアップを行った後は、まあ、どのダンスのクラスでも同じだと思うのだが、少しずつコリオグラフィーを組み立てて行って最後は全体を繰り返し踊っていく形になる。

 慣れていない動作がほとんどなので、一つ一つの動作はぎこちがなかっただろうが、コリオグラフィーの方は、途中で間違えることは多少あっても、まったくついていけなくて立ち尽くすこともなかった。「なんとかついていけたかな〜」と思っているわけである。終わった時にはけっこう汗もかいて「受けなければよかった!」と後悔することもなかった。

 

■ ボディコンバット ( Bodycmbat ) ■

 60分間のレス・ミルズ・プログラムのボディコンバットであるが、最後に受けたのは前回のフィットネス紀行以来なので、実に10年振りとなる。パンチやキックの動作自体は、普段から格闘技系のレッスンは受けているので馴染みのものばかりで、「こんな動作は今までに行ったことがない!」というのは1つもなかった。ただ、私がホームにしているフィットネスクラブでは、普段、長くても45分のレッスンしか受けていないので、60分というのは「長い!」というのが正直なところ。

 最後の方にフロントキックが続く場面があったが、5回も続けているとだんだん蹴る高さも下がってきて最後のほうはヘトヘト状態であった。まあ、時間は「慣れ」の要素も強いので、何回か受けていけば身体がそれなりに覚えてはいくとは思うが、自分の年齢を考えると「そろそろそれも怪しいな〜」と思う今日この頃ではある。

 

■ ボディパンプ ( Bodypump ) ■ 

 これもまた60分間のレス・ミルズ・プログラムで10年振りに受けた次第である。最近はホームでも筋持久力系のレッスンはあまり受けることがないので、ウエイトの調節が難しかった。軽すぎてもつまらないし、重すぎて途中で撃沈するのも避けたかったので、周りで受けている男性の体型を見て「あの体形で片側大1枚のプレートをつけているのであれば、小のプレートを1枚追加するか」という感じでウエイトは調節した。

 結果、苦しくて途中で撃沈するようなことはなかった。また、「ちょっと軽かったかな〜」と思えるようなウエイトでも、回数が多いので物足りなく感じるようなこともなかった。よって、60分のレッスンを終えたときには、「もうクタクタ」というほどではないが、それなりの疲労感は感じることができた。

 

■ ボディバランス ( Bodybalance ) ■

 またまた60分間のレス・ミルズ・プログラムで10年振りとなるレッスン。ウィキペディアでは「ボディバランス」を以下のように解説している。

 「ヨガ太極拳ピラティスなどをベースとした静的プログラムである。バランス能力や基礎筋力の強化に向いている。他のプログラムと違い心肺機能が高くない高齢者にも向いている。」

 「太極拳の動作なんかあったかな〜」という思いがしなくもないが、まあ、ヨガの動作が多いのは事実である。ボディコンバットを受けた後で受けたので、いくら心肺持久力を求めないレッスンでももう最後の方はクタクタであった。

 

■ ストンプFX ( Stomp FX ) ■

 これはレス・ミルズ・プログラムのレッスンではないはずである。ステップ台を用いた60分の筋持久力、心肺持久力の向上を目的としてレッスンになる。ベーシックステップやV-ステップなどの基本的なステップエアロビクスの動作も取り入れられてはいるが、メインはステップ台を用いた筋持久力系のレッスンだが、反復の回数が多いので必然的に心拍数も上がっていき心肺持久力も鍛えられる。

 ランジやスクワットなどの下半身系の基本的な動作、そしてプッシュアップやディップスなどの上半身系の基本的な動作、またバランス感覚を養うシングルレッグ・デッドリフトやヒップアブダクションなどのボディウエイト・エクササイズが取り入れられている。

 動作的にはそこそこやり慣れたものばかりなのだが、やはり60分という時間はなかなか辛い。最後の方には「あと何分だろう?」と時計をチラチラと見るようになってしまった。レッスンが終わった時は汗でびっしょりであった。

・ 以下は California Fitness & Yoga とは直接の関係はないが、Stomp FXの動作が分かる動画になる。

 

 

■ クランチ ( Crunch ) ■

 30分の腹筋を鍛えるためのプログラムになる。ホームにしているフィットネスクラブでも「お腹シェイプ」と言う名称で週に数クラス時間割に組み込まれているみたいだが、時間的にはどれも15分である。まあ、15分でも、インターバルを少なくし連続して動作を行えばそこそこ辛いクラスになるはずである。

 さて、今回受けた30分のクラスだが、動作としてはシットアップ、ダブルクランチ、レッグレイズといった基本的なものばかりだったので「こんな動作今までにやったことがない!」というものはなかった。よって、30分という普段は滅多に行わない長さで辛いことは辛かったが、「もうこれ以上は無理!」というようなこともなくついていけ「そろそろ終わりかな?」と思ったときに、大きな山場が待っていた。
 インストラクターが「last one」と言ってプランクのポーズを取ったのである。まあ、プランクのポーズ自体はヨガでなくても、筋トレ系のエクササイズとしてときどき行ったりするのでそれほど珍しいものではない。そのままの姿勢をある程度の時間維持させることになる。腹筋だけでなく体幹を鍛えるエクササイズだ。
 そして、見本としてプランクのポーズを取ったインストラクターの口から「Hold!(そのまま維持して!)」という言葉が発せられた。まあ、十分に予想された言葉なのだが、その次に出てきた言葉に耳を疑ってしまった。な、なんと「2 minutes(2分間)」と言うのである。
 私もトレーニング歴はそこそこになるが、今までにプランクの姿勢を2分間取り続けた記憶がない。思わず「おいおい、2分もやるのかよっ!」と口から発してしまった。もちろん途中でダウンしたからと言って、軍隊の訓練ではないので罰ゲームが待ち受けているわけではない。しかし、やるからには最後までやりきりたいわけである。
 取り始めてどれくらいの時間がたったかは分からないが「けっこう辛くなってきたな〜」と思っていると「One more minute!(あと1分)」というインストラクターの声がスタジオ内に響いた。それを聞いて「あと半分か?!いや〜、持つかな〜?」というのが正直な感想であった。
 それからしばらく経つと全身が小刻みに震えてきて、それがだんだんと大きくなっていった。辛くて視線はずっと床に敷いたマットに向けられたのだが、額から汗が滴り落ちマットのシミが広がっていくのが分かった。そして、振るえも頂点に達し「いや〜、さすがにもう無理!」となったときにインストラクターから「OK!」が出たのである。いや〜「人生で最も辛かったエクササイズ、ベスト5」に入るほどであった。やり終わって辺りを見回したが、皆、死んでいたのは言うまでもない。